2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

神戸に行く

所用あって神戸へ。 ついでに古書店めぐり。まずはサンパル二階の清泉堂倉地書店。深代惇郎『深代惇郎エッセイ集』(朝日文庫)105円を買う。隣のロードス書房で、『月刊 言語』創刊100号記念増大号(1980.6)、『月刊 言語』(1974.7)、五光照雄『言葉か…

本棚ができた

昼から大学へ。後輩のプレ発表レジュメを見せてもらう。 家に帰ると、本棚が出来上がっていた。狭い納戸の中だけれど、恐るべきキャパシティ。八分の一くらい埋めてみた。 荒井晴彦『争議あり―脚本家 荒井晴彦 全映画論集』(青土社)をぱらぱらと。これまた…

正午なり、二回目

レジュメを作る。読書。 貯金を切り崩し、窓付の納戸に本棚をつくってもらう。あれやこれやと注文をつける。あす完成する予定。 両親が、二階の床が抜けはしまいかと心配し始めた*1ところで、それがきっかけとなって、納戸に本棚を設えてみようかということ…

又五郎と五十鈴の藝談

藝談はおもしろい。中村又五郎・山田五十鈴『芝居万華鏡―めぐる舞台のうらおもて』(小池書院道草文庫)をいま読んでいるのだけれど、まあ色々のことを知ることができる。梅村蓉子*1の性格とか、菊田一夫は相当な遅筆だったとか、化粧法をめぐる労苦とか、「…

私たちが生きた20世紀

要旨をまとめる。アルバイト。読書。等々。 本棚から、文藝春秋編『私たちが生きた20世紀(上)(下)』(文春文庫)が出てきた。あらためて読み直してみると、これが実に面白い。 二〇〇〇年二月に出た『文藝春秋』臨時増刊号を文庫化したもの(新たに七…

東京夜話

なにげなく読んでいた「本よみうり堂」の「著者来店」。今日は、児玉清『負けるのは美しく』(集英社)が取り上げられていた。この本には、森雅之や山茶花究のことも出てくるらしい。ぜひとも読まなければ。 文藝春秋編『ビッグトーク』(文春文庫)を拾い読…

日本語の起源?

所用あって出掛ける。ちょっと時間があったので、Kで立読み。 海野弘『陰謀と幻想の大アジア』(平凡社)。海野氏の新刊だということもあって、手にとってみたら、「日本語の起源」について一章ぶん割かれていた。全部読む時間はなかったのだが、「日本は第…

合宿二日目、古本買い

午前十一時過ぎ、全ての発表が終る。 某先生に、S市内の新古書店まで連れていってもらうことに。有難いことです。 まずは古本市場。丸山健二『夏の流れ・正午なり』(講談社文庫)105円、白川渥『風来先生』(春陽文庫)105円、福永武彦・中村真一郎・丸谷才…

合宿一日目

合宿一日目。 S市の某所に宿泊。私は二番目に発表。 一日目のプログラム終了後、某先生から紀田順一郎『図書館が面白い』(ちくま文庫)を譲って頂いた。 午前一時まで一次会、午前四時まで二次会。就寝後、何度も目が覚めたが、寝ざめは悪くなかった。

悪魔ちゃん事件

阿辻哲次『「名前」の漢字学』(青春新書)を読んでいたら、「悪魔ちゃん裁判」の話が出てきた。ご存じの方も多いであろうが、これはどういう事件なのかというと……。 平成五年八月のこと、ある町の市役所に名を「悪魔」と記した出生届が提出された。担当の戸…

講演会

大学へ。某先生の講演会。 その先生が書かれた新書を読んだことがある。刺激的な内容であった。今回のご講演も面白く拝聴した。 Kでジュール・ヴェルヌ 榊原晃三訳『地軸変更計画』(創元SF文庫)を購う。『月世界旅行(月世界へ行く)』の続篇である。 …

ある殺人

「書虫」を覗いてみると、欲しい本が増えている。平山久雄『平山久雄語言学論文集』(商務印書館)1230円。簡体字。著作目録が附いている。論文十七篇を収めているそうだが、詳細をもっと知りたいところ。郭在貽『訓詁學(修訂本)』(中華書局)が1290円。…

ばんざい

大学へ。 ブックオフに寄る。そこそこの収穫があった。淀川長治『淀川長治の活動大写真』(朝日文庫)、川口松太郎『愛子いとしや』(講談社文庫)、小沢昭一/宮腰太郎『旅ゆけば 小沢昭一的こころ』(新潮文庫)、島尾敏雄『日の移ろい』(中公文庫)、森田…

モーツァルトと日本人

家でレジュメ作りに勤しむが、形式ばかりに拘泥してしまって、なかなか思い通りにゆかぬ。 井上太郎『モーツァルトと日本人』(平凡社新書)読了。日本におけるモーツァルトの作品、そして「モーツァルト論」の受容史。パウル・ベッカー 河上徹太郎訳『西洋…

本を借りすぎた

大学へ行く。 ホルへ・ルイス・ボルヘスの『エル・アレフ』(平凡社ライブラリー)を買うために、書籍部に入ったのだが、渡辺京二『逝きし世の面影』(平凡社ライブラリー)を買ってしまった。小谷野敦氏が、「30%くらいの『江戸幻想本』」と評した書であ…

三冊の本

妹の洋行帰り。土産に本を三冊も買ってきてくれた。フランスで一冊(『1001 FILMS』)、イギリスで一冊(『SHERLOCK HOLMES』)、香港で一冊(『中共建國以來 十大戰爭内幕』)。 古本でいい、と言っていたのだけれど、せっかくだからと新本を買ってきてくれ…

小説吉田学校

レジュメ作成。 長い長い論文も読む。目が疲れたので読書。目が疲れたから本を読む、というのは明らかにおかしな話だが、これが私にとっての息抜きなので、いやはや仕方があるまい。 今日は、ちょうど源氏鶏太の没後二十年に当る日である。そこで、源氏鶏太…

妖怪画

午前中、投票所へ。その附近で午食。 レジュメづくり、読書。 このあいだ、正宗白鳥「リー兄さん」を読んだところなので、今日は「塵埃」と「妖怪画」を読む。「妖怪画」が特に面白い。正宗白鳥のことはよく知らなかったので、「正宗さんのこと」(『井伏鱒…

紙の罠

レジュメづくり、論文読み、読書。 『霧の旗』を再読したついでに、新潮文庫の清張作品を一つ所にまとめよう、と思い立ったのだけれども、『水の肌』や『共犯者』が見当らぬ。一体どこへ行ってしまったのだろう。面倒なので、探すのをやめる。 息抜きのため…

霧の旗

ひさしぶりで大学へ。 東雅夫編『妖怪文藝〈巻之二〉 響き交わす鬼』(小学館文庫)を購う。相変らず渋い作品がずらり。馬場あき子、小松和彦、藤澤衛彦などお馴染みの面々に加えて、野坂昭如訳「酒呑童子―『お伽草子』より」、尾崎紅葉「鬼桃太郎」、芥川龍…

杉山茂丸

耳が痛い。しかし、「大学院進学」は、私なりに悩みぬいた末での「結論」であった。学部四年生の頃は、さんざん悩んだせいで後頭部脱毛*1の憂き目にも遭った。 そして、つらい。「山高故不貴 以有樹為貴(山高きが故に貴からず*2、樹有るを以て貴しとす)」…

「濡れ髪」に唸る

アルバイト、論文読み、読書。 夜中に、加戸敏『濡れ髪剣法』(1958,大映)を観る。以前から「濡れ髪」シリーズは面白い、と聞いていたのだけれど、まさかこれほどまでとは。二枚目半の市川雷蔵(松平源之助=平源平)が素晴らしいし、八千草薫(鶴姫)や中…

ろくろ首のはなし

東雅夫編『妖怪文藝〈巻之壱〉 モノノケ大合戦』(小学館文庫)を読む。藤原審爾『妖恋魔譚』、石川淳『狐の生肝』、稲垣足穂『荒譚』など。面白い。 この本には、石川鴻斎『轆轤首』(小倉斉・訳)も収められています。これは、『夜窓鬼談』(1889〜94)に…

日記から

朝起きると、頭がひどく痛い。しかも、はげしい腹痛が夜までずっとつづく。神経性のものか、食あたりによるものか。大学は休む。TさんやN君からメールが届く。心配して下さって有難い。 レジュメ作成、読書。皮肉なことに、腹痛のせいで「お供本」がふえる…

マダムと女房

毎週読んでいる週刊誌に、某先生の写真と記事が掲載されていたので驚く。 - 息抜きに、五所平之助『マダムと女房』(1931,松竹蒲田)を観ました。これも二回目。原作・脚色はともに北村小松。〈日本の伝統〉も〈西洋モダニズム〉もどちらもいいじゃないか、…

幻の湖

レジュメ作成、読書などをして過ごす。 昨日から今日にかけて、橋本忍『幻の湖』(1982,東宝)を観ました。公開当時は、興行的に失敗したこともあって、一、二週間で公開打切りとなり、地上波はもちろんCSでも一昨年前まで放送されることがなく、また、ソフ…

尾籠な話

咳は出ますが、昨日よりひどくはない。この様子だと、明日は治りそうです。 今日は大学へ行くことにして、行きにブックオフに寄る。 ・安岡章太郎編『滑稽糞尿譚―ウィタ・フンニョアリス』(文春文庫) ・文藝春秋編『たのしい話いい話2』(文春文庫) ・向…

白昼堂々

野村芳太郎『白昼堂々』(1968,松竹)を観る。原作は結城昌治。脚色は野村芳太郎と吉田剛。撮影は川又昂。笑わせるばかりの喜劇ではなく、高度成長期の暗部(具体的にいうと、北九州の石炭産業の没落)も描いている。それはなにも、「社会派」というほど大…