2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『波の塔』のことなど

録画していた松本清張ドラマスペシャル『波の塔』(TBS系列)を見た。小泉孝太郎の演技は以前とくらべるとずい分よくなっている(四十六年まえに、映画版『波の塔』(監督は中村登)で小野木を演じた津川雅彦は、小泉の演技を「僕よりも巧い」と絶賛したそう…

『竹取物語』

「すんげー!*1ベスト10」時代(十一、二年前)の「スミス夫人」「君と僕」「シェイクダウン」あたりが懐かしいから、『M-1グランプリ』で「ザ・プラン9」を応援する(チュートリアルも好きなので応援)。とくに久馬が好き。「二丁目ワチャチャ劇場」全盛期…

CDも買いたいけれど。

青島幸男、岸田今日子、中島忠幸(カンニング)の訃報を知る。仲谷昇、岸田今日子は元夫婦である。同年に亡くなったわけである。なにか不思議な因縁を感じる。 岩波の青島幸男の新刊、買おうかな。どうしよう。 「晩鮭亭日常」で、この十二月にCDを百枚(!!…

索引のない本なんて。

高木市之助述 深萱和男録『尋常小学 国語読本』(中公新書)を読んで、ずい分まえに読んだ高木市之助『国文学五十年』(岩波新書)*1を再読したのだけれど(五高在職時の話も、『国語読本』よりは詳しいので)、人名や書名がワンサカ出て来るこういう本には…

『映画が目にしみる』など

出かける用事があったので、ついでに小林信彦『映画が目にしみる』(文藝春秋)を買って来る。 カフカ 池内紀訳『失踪者』(白水uブックス)読了(再読に非ず)、これは救済の物語だと思いたい。『週刊新潮』をよむ。p.149に品川力さんの記事が。「102歳で大…

赤線と青線

三日まえに観た『洲崎パラダイス・赤信号』の記事で、「赤線」「青線」というコトバにふれた。この言葉について書いてある本が、夫々どういう説明をしているのか気になったので、ちょっと調べてみた。出来れば、一次資料に当るべきなのであろうが、取り敢え…

やはり、傑作!

川島雄三『洲崎パラダイス・赤信号』(1956,日活)を観た。大傑作である。 原作は芝木好子の『洲崎パラダイス』で、そう云えば溝口健二の遺作『赤線地帯』も、芝木好子の『洲崎の女』が原作なのであった。『洲崎〜』は『赤線地帯』と同じく、売春防止法の発…

新村出と高峰秀子

昨日、高峰秀子『わたしの渡世日記(上)』(文春文庫)を部分再読したのだが、この本には、高峰の大ファンだった晩年の新村出の話が出て来る(「神サマのいたずら」pp.174-87)。高峰はまず、「新村出博士にお目にかかったのも、京都に旅行中の谷崎潤一郎夫…

『雷親爺』を観る、その他

今さらながら、アラン・ソーカル、ジャン・ブリクモン著 田崎晴明ほか訳『「知」の欺瞞―ポストモダン思想における科学の濫用』(岩波書店)を読んだ。黒木玄氏のウェブサイト(こちらは確か「すっとこどっこい言語学」経由で知った)、東浩紀『郵便的不安た…

キャンディーズ特番

香川京子がゲストだったので(出演は八年ぶりとか)、久々に「徹子の部屋」を見る。また、夜は、NHKの「キャンディーズ」特番を一時間ほど見る。「普通の女の子に…」と三人が泣き崩れる例の劇的瞬間を(都はるみは後に「普通のオバサンに…」と云った)、テレ…

森鷗外『百物語』とその周辺

研究会のため京都へ。大阪では某先生とお会いする。嬉しい話有。 帰途、T書店で樺山紘一『西洋学事始』(中公文庫)を拾う。 そう云えばこのあいだ、O.T.さんと森鷗外『百物語』について少しお話ししたのであるが、そのときには述べられなかったことや(再読…

最近の収穫など

最近の収穫。小林信彦『小林信彦60年代日記』(白夜書房)、尾崎一雄『二月の蜜蜂』(成瀬書房)はいずれも頂き物。そのほか、小沢信男編『犯罪百話 昭和篇』(ちくま文庫)200円、田中貢太郎『日本の怪談』(河出文庫)200円などをワゴンセールで拾った。 …