2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

贈物と、良い音楽と。

こないだ、ブルックナーの第七番がEMIの廉価盤に二種入っていると書いたが、あれはマチガイで、「CREST1000」だった。マタチッチ&チェコ・フィルと、ブロムシュテット&ドレスデン・シュターツカペレの二種である(いや、EMIの1300円シリーズにもヨッフムの…

梅田、そして難波で。

u-senさんからお誘いがあって、梅田でお会いすることにした。心身ともにすさんでいたので、ご厚意が身に沁みる。 千日前古書センター(約一箇月ぶり)で、高木市之助『古典春秋』(毎日新聞社)500円、新村出『花鳥草紙』(中央公論社)函缺800円、十河巖『…

『燈台鬼』を読みたい

七尾和晃の新刊『闇市の帝王―王長徳と封印された「戦後」』(草思社)の「参考文献」一覧を眺めていると、時々、おやというのが出て来る。杉本つとむ『江戸の博物学者たち』とか、三浦つとむ『日本語はどういう言語か』とか、松岡正剛『ルナティックス』とか…

で、結局、妾は何人?

いま読んでいる、丸谷才一編 芥川比呂志『ハムレット役者』(講談社文芸文庫)の「タイツ」(pp.14-17,初出は一九七一年九月の「劇」とか)は、あるエピソードがおもしろおかしく誇張されてゆく話で、思わず笑ってしまった(徳川夢声や三島由紀夫も出て来る…

朝日字体が消える?

「朝日新聞」の字体が一部、変るのだそうだ(朝刊の第十二面)。表外漢字のうちのいわゆる「朝日字体」を「康煕字典体」に(約900字がその対象)、ということで、これはつまり七年前(!)の「表外漢字字体表」(国語審議会答申)に随った結果である。 「Mac…

『文藝春秋』の「昭和の美女」

研究会後、某先生から紅葉全集を頂いた。昼食後、Tさん・Oさんと阪神古書籍即売会にゆく。 大矢透編纂 上田萬年監修『音圖及手習詞歌考』(大日本圖書株式會社)2000円と、渡部晋太郎『国語国字の根本問題』(新風書房)2000円を購う。単価が高いので(相…

松竹版『球形の荒野』

貞永方久『球形の荒野』(1975,松竹)を観た。あの長い小説を、百分ていどに巧く纏めている。とはいえ、芦原節子などといった主要人物は出て来ないし、展開にもかなりの改変がある。山形勲がいい。乙羽信子がいい。そう云えば、『天国の駅』のラストで吉永…

『昭和なつかし亭』夜席

けさの日経の広告で知ったのだが、ロレンス・ダレル『アレクサンドリア四重奏』全四巻(「ジュスティーヌ」「バルタザール」「マウントオリーヴ」「クレア」)(河出書房新社)が、高松雄一による「全面改訳」版で単行本として出るらしい(今年の三月から逐…

『初笑い! オールスター 昭和なつかし亭』

正月三が日のテレビ番組。映画*1を除くと碌なものはやっていないような気がする*2(昨年は、三が日ではなかったが、古畑任三郎ファイナルがかかっていた)。山本モナが復活するとかで年末から話題になっていたお笑い番組を見てみたが、ものの五分と経たない…