2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

四天王寺の古本市

◆上天気なので、「四天王寺 べんてんさん 大古本祭」へ行く。会場でOさんの姿をお見かけしたような気がしたのだが、やはり来られていたらしい。徳富蘇峰『読書法 読書九十年』(講談社学術文庫)350円、入江相政『余丁町停留所』(中公文庫)300円をまず買う…

水木作品文庫化ラッシュ

◆フジ系列で夜九時からかかっていた、「ベストハウス123」という番組。テレビ欄にある「恐怖妖怪」って一体何だろう、と思っていたのだが、「水木しげるの選ぶ恐ろしい妖怪」とか何とか、そういうコーナーのことだったらしい(しまった見逃した)。水木しげ…

頼まれてくれる

◆「頼まれてくれ(る)」という表現は、こちらに拠ると、泉鏡花の『歌行燈』に出て来るのだそうだ。糸井重里監修『オトナ語の謎。』に言及があることも覚えていなかった(新潮文庫版のp.169に、「かたちとしては質問だが、意味としては命令であるという、じ…

澄むと濁るのちがいにて

◆某先生が、我々にときおり話してくださる話柄に、「日本語は澄むと濁るで大違い」というのがある。ことば遊び関係の本を探しているときに、その例を幾つか見つけたので、以下にメモしておこう。 「なにしろ日本語というやつはデリケートでしてね、たとえば…

ぢいさんの話

◆いま借りて読んでいる「大人の本棚」の一冊、小山清『小さな町』(みすず書房,2006)所収の「をじさんの話」に、「そして私達が配達から帰つてくる頃には、ひと眠りして起きたぢいさんが、既に店の掃除をすましてゐるのである」(p.36)、とあった。この「…

タカラダニあらわる

◆いま気になっている本は、とても買えそうにないものばかりだ。まずは、今月中旬発売予定の『基本日本語活字見本集成 OpenType版』。「アイデア別冊」との由。それから、『週刊新潮』で広告を見たのだが、新潮社編『新潮日本語漢字辞典』(新潮社)。今年の…

辞書にない言葉

◆このあいだやっていた『探偵!ナイトスクープ』に、「物産飴売」の話題が出て来て、宮田章司さんが登場した。『江戸売り声百景』(岩波アクティブ新書)、買おう買おうとは思いながら、未だに購入していない…。 室町京之介『新版 香具師口上集』(創拓社,1…

ワゴンセール

◆阪急古書のまちワゴンセール。つい行ってしまう。富士正晴『書中のつき合い』(六興出版)210円、串田孫一『四季の歌 季節の随想』(大和書房)210円、桑原武夫『この人々』(文藝春秋新社)300円、玉上琢彌『源氏物語入門』(新潮社)300円、中村幸彦『近…

読書と或る人生

◆枕頭の書のうちの一冊は大体「本の本」、つまり「書物に関する書物」で、いま読んでいるのは福原麟太郎『読書と或る人生』(新潮選書,1967)なのだが、これはその評判どおり面白い。 福原氏ほどの読書人に、「私はどう思っても、読書家といううちには入ら…

気になるのはどうでもいいことばかり

◆岡崎武志『読書の腕前』(光文社新書)の pp.254-55 に、「(新潮文庫の―引用者)とくにクリーム地カバーの、グリーンの罫線が入ったシリーズはすごかった。日本の文芸評論の極めつきが、これでもかと打ち出されて、煮つめに煮つめたラインナップになってい…