2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

がくくわい

◆KyUのKGか、KwUのKGか、あるいはS先生かでちょっと迷ったが、KyUのKGへ。『倉石武四郎講義 本邦における支那學の發達』(汲古書院)購入。二割引で、1600(+税)円。「倉石先生の最終講義」という宣伝を聞いた気がするが、「最終講義」ではな…

小股談義

◆「小股」談義というのがある。いや、これはいまかってに名づけてみたのだが*1、つまり、「小股の切れ上がった女」の「小股」とはそもそも何ぞや、それが「切れ上が」るとはいかなる義なりや、という議論のことである。淮陰生(中野好夫)の『一月一話 読書…

字謎

◆「平林」のことをあれこれ教えて頂いていて、ふと思い出したのが、「分解字」「字詰」「字割」、また文字や熟語のいわゆる「異分析」のことである。これが笑話に活かされることはよくある(安楽庵策伝『醒睡笑』にもその手のものが幾つかある)。 艶笑もの…

乱歩と『宝石』

◆ミステリー文学資料館編『江戸川乱歩と13の宝石』(光文社文庫)が、さいきん出た。その収録作品の顔ぶれ(日影丈吉『飾燈』、火野葦平『詫び証文』、宮野村子『手紙』、鷲尾三郎『銀の匙』、高城高『ラ・クカラチャ』、徳川夢声『あれこれ始末書 歌姫委託…

ふたたび恐妻家

◆もう二年前のことになるのだが、ここの前半部で、「恐妻家」について書いた。「恐妻家」ブーム(?)は、1930年代と1950年代とにおおきなヤマがあったと見ている(二年前とはかんがえが変わったわけです)。まず1930年代には、星野貞志(サトウハチロー)作…

即売会

◆みやこめっせの「春の古書大即売会」、最終日に、なんとか行くことが出来た。大槻文彦編『大言海』(冨山房)をついに購入。函欠だが、索引冊も合わせて全五冊(全て初版)、美本で3000円。たしか下鴨で、一冊百円のを見かけた記憶があるが、状態も悪く、バ…

富塚清

◆笹原宏之『国字の位相と展開』(三省堂)。これは前から欲しいと思っている本で、未だに買えずに居るのだが、三中信宏氏(某先生のお知り合いだそうです)が、こちらとこちらとこちらに、この目次よりも詳細なものを掲げてくださっていて、たいへんありがた…