2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

邦訳『水滸伝』

本は10冊同時に読め! (知的生きかた文庫) [ 成毛真 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 文庫・新書 > 文庫 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 575円アクの強い読書論だし、この「読書絶対主義」(しかも選民思想ぽい)には反撥も多かろうし、また、「受…

入試現代文

◆「そうてい」おぼえがき(情報の御提供求む) 田中敬「『さうてい』字義考」(『汲古隨想』早川図書,昭和八年→昭和五十四年覆製版) 「通雅に「以葉子装釘謂之書本」の語が見えて居るから少くとも明代には(「装釘」が―引用者)既に用ひられて居たことが知…

二代目『印刷雑誌』創刊九十年記念本

『印刷雑誌』とその時代 実況・印刷の近現代史 [ 印刷学会出版部 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 9,288円機を逸した感もあるが…… 「近代印刷史歴覧」「『印刷雑誌』記事集成」の二部構成。その第二部から。 今井直一「…

「どこかで見かけたような表現だ」とおもったら。

そこに一冊の阿久悠があるかぎり、私たちの人生の辞書に「退屈」の二字はない。 (篠田正浩 齋藤愼爾責任編集『阿久悠のいた時代―戦後歌謡曲史』柏書房2007,p.125.阿久悠『飢餓旅行』講談社文庫版、郷原宏「解説」1993) だが、手許に一冊の清張短編集があ…

「原敬る」

和田垣謙三『兎糞録』(至誠堂書店、大正二年七月十四日初版発行、大正九年二月十九日四十版)より。 五六 原敬る 力士伊勢濱、寒玉子と申合ひ、互に土俵の砂を蹴立てゝ手に汗を握らしめしが、如何なる機(はづみ)にや、伊勢は誤つて玉子の腹部をしたゝか蹴…

「『ちょいと』お待ちよ車屋さん」

「ちょいと、これをごらんよ」と言ったら、知人が笑いだした。「ちょいと」が、おかしいと笑う。 「しかし、間違った遣い方ではないはずだが?」「間違ってはいないが、普通は、ちょっと、だろう。ちょいと、は古風だよ」 指摘されて気がついたが、これは私…

「句読法」若干

野元菊雄「区切り符号の用法」(『月刊言語』一九七五年九月号,大修館書店)に、「これら(「?」や「!」―引用者)は句点と同じ扱いですから、そのあとに句点はいら」ないとある。また最近では、講談社校閲局編『日本語課外講座 名門校に席をおくな!』(…

相米慎二、井上陽水…

◆関西限定の話題だが、「CINEMAだいすき!」(よみうりテレビ=日本テレビ系列)の第六十八集は、「相米慎二監督特集」なのであった。 このことは、映画が観られないこの正月にあって、たいへん嬉しく思いがけない出来事であった。無論、数作品はHDRに録画し…