2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『陶庵夢憶』や周作人のこと

張岱(ちょうたい)著/松枝茂夫訳『陶庵夢憶』(岩波文庫1981)という、滋味あふれる明代の随筆集がある。気が向いたときに、時々本棚から取り出しては読む。とりわけ「三代の蔵書」(巻二、pp.105-07)、「韻山」(巻六、pp.230-32)あたりが気に入ってい…

大泉滉・大泉黒石

濱田研吾*1『脇役本』が、ちくま文庫に入った。元版の右文書院版はかつて読んだことがあり、「中村伸郎の随筆集」で触れたこともあるが、増補がなされているというので手に取ってみた。 増補部分であらたに加えられた役者の顔ぶれがまた豪華だ。高田稔、賀原…