2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

当事者以外が語る「ニ・ニ六事件」

まずは、清水俊二(1906-88)の回想を引こう。当時は数えで三十一歳であった。 昭和十一年二月二十六日、前の晩につもった雪の中を荻窪駅まで歩いて行く途中、陸軍教育総監渡辺錠太郎の邸の前を通った。父に教えられて、その家が渡辺邸であることを知ってい…