2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『ボヴァリー夫人』のことーーフローベール生誕200年

この秋から冬にかけて(主として車中で)味読していたのが、ギュスターヴ・フローベール/山田𣝣訳『ボヴァリー夫人』(河出文庫2009)である。十二月にフローベールが生誕二百年を迎えるというので、一種の義務感のようなものから読み直していたのだったが…