旅行第一日目

旅行一日目は岡山県
バスで美作へ向かう。車中で小津安二郎の『東京物語』を観る。途中から観たものも合わせれば五回目の鑑賞ということになります。カットされている部分がいくつかあって、最後に高橋豊子がふたたび登場するシーンもカットされていたのではないかと思います。
美作で昼食、その後津山へ。津山城址など散策。津山といえば、私はどうしても「津山三十人殺し」を思い出してしまうのですが、これは正確にいうと「津山市内」で起った出来事ではなくて、隣接する苫田郡で起った出来事です。この事件を描いたノンフィクションには、筑波昭『津山三十人殺し』(新潮OH!文庫)があり、この事件をモデルにした小説には、松本清張『闇に駆ける猟銃』(中公文庫『ミステリーの系譜』所収)、横溝正史八つ墓村』、西村望丑三つの村』、島田荘司『龍臥亭事件』、岩井志麻子『夜啼きの森』などがあります。『丑三つの村』は昭和五十八(1983)年に映画化されており*1、これはちょっと刺激が強かったのですが、高校一年生のころに深夜テレビで観ました。某先生がご覧になっていたらしく、夜の二次会で、この話がちらと出ました。
津山城東地区で、バスから降り立った場所がちょうど万歩書店(支店)の前だったので、さっそく先生がたや先輩がたと地階を散策。明日も古本屋に行ければなあ、などと淡い期待を抱いてここでは何も買わず。肌色の中公文庫が結構あったけれども、食指の動くものはなし。
帰途、せっかくだからルートを変えよう、という案が出て、「あぐり」のロケ地や『寅次郎紅の花』のロケ地をちらちら見ながら目的地へ向かう。声をかけにくかったが、前を行く先生方も誘うべきであったと反省。
それから作楽神社に寄り、奥津温泉の河鹿園へ。ここは吉田喜重『秋津温泉』(1962)のロケ地としても有名で、岡田茉莉子長門裕之のサインはもちろん、司葉子勝新太郎江崎玲於奈のサインまでありました。棟方志功の作品もたくさん展示してありました。

*1:監督は田中登。製作は『RAMPO』などで話題となった奥山和由