古書市

「天神さんの古本まつり」、四度目。今回は初日。「探偵!ナイトスクープ」の竹山探偵を見かけた。依頼内容はだいたい分った。ご覧になっている方もあるでしょうが、詳しいことは内証。お楽しみに。カメラの前を何度か横切ったので(態とではない)、もしかしたら、テレビにうつるかも知れない。
百均コーナーはまさに戦争状態だったので、厚生の百均棚(文庫・新書)から狙うことに。野坂昭如風狂の思想』(中公文庫)、野坂昭如『卑怯者の思想』(中公文庫)(この二冊は、単行本をすでに所有しているのだが、百円の文庫であればもちろん買う)、福田恆存『藝術とは何か』(中公文庫)、磯田光一永井荷風』(講談社文芸文庫)、長谷川鑛平『本と校正』(中公新書)、池田弥三郎『ことばの文化』(河出書房*1)、金田一京助『日本の敬語』(角川新書)、倉石武四郎『漢字の運命』*2岩波新書)など九冊購う。
また古書キリコにて、小津茂郎『うまのり隨筆』(中央文芸社)300円、新村出『新編 琅玕記』(旺文社文庫)400円、色川武大『なつかしい芸人たち』(新潮文庫)300円。
それからようやく百均コーナーへ。某先生とお会いする。安藤正次『言語學概論』(早稲田大學出版部)、大槻文彦言海』(吉川弘文館)、富田常雄『春の渚』(中央公論社)、富田常雄『明治の風雪』*3増進堂)、朝日新聞家庭部『ことばの由来』(徳間書店)、藤田經世・秋山光和『信貴山縁起繪卷』(東京大學出版會)、『中公文庫解説目録』2冊(1990年・1992年)、『改訂 新編漢文教科書字解 合巻』(集文館)、小森毅一『筆の向くまま 氣の向くまま』(天理時報社)、森赫子『女優』*4実業之日本社)、『吟剣詩舞道アクセント付き漢詩集』など十六冊。1600円。ほか、文庫を数冊。
嬉しいことが色々有ったが、あえて書くまい。

*1:新書ではないのだが、サイズが同じくらいで、新書扱いだった。

*2:「舊字」ヴァージョン。「新字」ヴァージョンは持っていて、読了済み。

*3:まさか百均で見つかるとは。「姿三四郎」登場以前の、「矢野正五郎」物語である。これで、私の所持している「姿三四郎」を補完することができる(新潮文庫版も春歩堂版も、若き日の矢野正五郎の物語がカットされていたので)。

*4:約一年二箇月ぶりで見かけた(そのすこし前にも京都で見かけた。千五百円だったが)。五百円だった。なぜこんな細かいことを憶えているかというと、巻末に串田孫一「森赫子さんのこと」という文章があって、いぜんこれを立読みしているのだが、その数日後に串田氏の訃報を聞いたからである。