近刊文庫

来月、藤堂明保『漢字の起源』(講談社学術文庫)が出るらしいが、ほかにも、佐藤武敏『中国古代書簡集』(講談社学術文庫)や山前譲『文豪の探偵小説』(集英社文庫)、井伏鱒二 舟橋聖一ほか『シリーズ私の履歴書 文士の肖像』(日経ビジネス人文庫)など面白そうなものがたくさん出るみたいだ(「シリーズ私の履歴書」って、何冊くらい出るのだろうか)。……ところで、戸板康二團十郎、一体いつになったら出るんだ?
学術文庫で、漢字関連書が出るというのは、藤枝晃『文字の文化史』以来のことではないか。私はこれが新刊で出たときすぐに飛びつき、センター試験直前だというのに、夜更かしして読んでしまった(解説は石塚晴通先生)。爾来、二回、三回と精読をかさねている。
私の十年上の先輩は、これを岩波の同時代ライブラリー版で読んだ、と仰っていた。