最近の購書記録など、抜粋

四月某日
 Kで寺門靜軒『太平志』(太平文庫)、山口昌男の対談本各300円等。
四月某日
 神戸のミロ展に行く。キオスクで長岡龍作『日本の仏像』(中公新書)。
四月某日
 Mで青山光二『青春の賭け―小説 織田作之助』(中公文庫)400円。Jで松岡正剛『多読術』(ちくまプリマー新書)。仙波敏郎『現職警官「裏金」内部告発』(講談社)読む。
四月某日
 朝、某館スクリーンで『泥の河』。三回目だがスクリーンでははじめて。杉山二郎『遊民の系譜―ユーラシアの漂泊者たち―』(河出文庫)をKで。G君と飲み。
四月某日
 朝、成瀬巳喜男の『あにいもうと』。Fで立川談四楼『声に出して笑える日本語』(光文社知恵の森文庫)。Sさん、Nさん、Iさん、Kさん、G君と飲み。
四月某日
 Nで村上哲見『三体詩 一〜四』(朝日新聞社)600円。
四月某日
 Sで白石良夫『本居宣長うひ山ぶみ」』(講談社学術文庫)、坪内祐三『ストリートワイズ』(講談社文庫)。K君宅で夕飯をご馳走になる。
四月某日
 大江健三郎『取り替え子(チェンジリング)』(講談社文庫)を読む。小谷野先生の著作の影響による。
四月某日
 ハイキング後に時間が余ったので、DのIに寄ると、百均で吉村昭『高熱隧道』(新潮文庫)が難なく見つかった。店の猫(マイケル)にやたらと絡まれる。まるですねこすり(それは犬!)みたいに。飲みは二次会まで。
五月某日
 妹が、これ面白くなかったから、と同郷のK氏の『○む力』(ベストセラー)を呉れる。面白くない、というより、どうやらアテが外れたということのようだ。Oで小沼丹『埴輪の馬』(講談社文芸文庫)300円。Jで清水義範『時間線下り列車』(ちくま文庫)を見るが、帯にミスを発見。
五月某日
 Oで東郷雄二『新版 文科系必修研究生活術』(ちくま学芸文庫)、川崎賢子久生十蘭短篇選』(岩波文庫)。
五月某日
 Jで小宮山氏編の論文集を注文、松尾貴史しりあがり寿『なぜ宇宙人は地球に来ない?』(PHP新書)買う。
五月某日
 Oで『新 誤字俗字・正字一覧表』(テイハン)。
五月某日
 Oでコンドラートフ 磯谷孝ほか訳『文字学の現在』(勁草書房)500円。またKで、森孝一編『青山二郎と文士たち』(里文出版)。
五月某日
 Nさんから、『草木塔 山頭火句集』(八雲書林)、富士川英郎訳編『リルケ 芸術と人生』(白水社)、イートン 高杉一郎訳『ガンジー伝』(岩波少年文庫)を頂く。山頭火のはなんと初版、高杉一郎は『極光のかげに』の人。夜、井上昭『座頭市二段斬り』観る。
六月某日
 Jで高橋輝次『古書往来』(みずのわ出版)を立読みしていると、三沢諄治郎の名前を発見(pp.48-52)。ウェブ連載中は読んでいなかった。『学問の入口―創作とエッセイ』という本に関する文章で、古道具屋で出あった『経世声音図』が、学問を志すきっかけとなったということについて。文字を「わたる」ことが出来た職人の話も。この本は、いつか読んでみたい。
六月某日
 Jで、『本の知識』(日本エディタースクール)。Mで森浩一『竹べらとペン』(現代教養文庫)300円。Aの自由コーナー(時々覗く)から、『南方熊楠 平沼大三郎 往復書簡[大正十五年]』を頂く。こんな本、いったい何の参考にしたのだろうか。
六月某日
 Jで高島俊男お言葉ですが…別巻(2)』(連合出版)、橋本治『大不況には本を読む』(中公新書ラクレ)購う(連合出版から出た本は、文春で文庫化されるのだろうか?)。
六月某日
 某先生から末弘厳太郎『嘘の効用(下)』(冨山房百科文庫)を頂く。上巻は数年前に拾っており、これで上下揃った。また、徳永康元ブダペストの古本屋』(ちくま文庫)買う。さらにNさんから、中川一政『隨筆 画にもかけない』(講談社)他をいただく。
六月某日
 Fで原武史松本清張の「遺言」』(文春新書)、阿辻哲次『漢字の相談室』(文春新書)。
六月某日
 久しぶりでHに寄る。ジェラルド・ダレル 池澤夏樹訳『虫とけものと家族たち』(集英社文庫)、同『鳥とけものと親類たち』(集英社文庫)各150円を発見。著者はロレンス・ダレルの弟。いずれも、なが年捜していた文庫(Aのマケプレはとんでもない値をつけている)で、大変嬉しい。手放さないようにしよう(三部作の掉尾を飾るのが『風とけものと友人たち』だが、これも未見)。この店では、マッカラーズの『針のない時計』(講談社文庫)を100円で拾うなど、海外文学文庫の掘出し物がよくある。ほかに、池上嘉彦詩学と文化記号論』(講談社学術文庫)800円。
六月某日
 Sで苅谷剛彦『教育と平等』(中公新書)。