(*印=二回目以上。必ずしも順番どおりに観たわけではない。)
三隅研次『座頭市血煙り街道』(1967,大映)
*アルフレッド・ヒッチコック『裏窓』(1954,米)
田坂具隆『五人の斥候兵』(1938,日活)
…叢を這い回るシークェンスに緊迫感。カメラワークが良く、プロパガンダ映画として片づけるのは勿体無い。
中村義洋『チーム・バチスタの栄光』(2008,「チーム・バチスタの栄光」製作委員会)
*アルフレッド・ヒッチコック『ロープ』(1948,米)
*アルフレッド・ヒッチコック『サイコ』(1960,米)
三隅研次『座頭市血笑旅』(1964,大映)
…シリーズ中最も情緒的なのではないか。市の尋常ではない子供愛。女性の足のカットに拘りを感ず。
セルジオ・カステリット『赤いアモーレ “Non Ti Muovere”』(2004,伊)
…カステリット監督・脚本・主演。原作は妻のマルガレット。主演のペネロペ・クルス(イタリア)が良い。視覚に愬えかけてくる作品で、赤いハイヒールが回想の契機となるあたりお見事。ティモーテオ(カステリット)の海辺の自宅の清潔な雰囲気と、イタリアの家のむさ苦しい埃っぽい雰囲気との対照がすばらしく、またさりげなく映りこむ十字架が伏線となっている巧さに舌を巻く(後の踏切のシークェンスで、イタリアが車外にちらと目を遣ると、山の上の十字架が見える。この不安の煽り方も巧い)。情事のジャンプカットでの軽やかな処理、雨のなかの二人の再会シーン(ティモーテオがやはり「赤い」風船を持っていることに注意)など、心に残る箇所も数多くあり、正直にいって舐めていたことを反省(邦題がよくない)。いい映画だった。
安田公義『座頭市関所破り』(1964,大映)
*マイケル・ベイ『アルマゲドン』(1998,米)
齋藤寅次郎『ハワイ珍道中』(1954,新東宝)
…益田喜頓と清川虹子のからみが面白い。
*中原俊『櫻の園』(1990,ニュー・センチュリー・プロデューサーズ=サントリー)
…近年のリメイクは、「黒歴史」になるのでは?
岡本喜八『大誘拐〜Rainbow kids〜』(1991,「大誘拐」製作委員会)
…オールスター・キャストなのに、個性が埋没してしまわないのがこの作品のすごいところ。
*相米慎二『お引っ越し』(1993,読売テレビ)
…父母・レンコ三人揃うシーンで、彼らの坐り位置に着目するとなお面白い。ほう、本日のETV特集に、「相米慎二監督の秘蔵映像」とあるのは何なのかな?
*金子修介『毎日が夏休み』(1994,パイオニアLDC=サンダース・カンパニー)
…佐野史郎は適役だが、脚本に若干の疑問符。「良くも悪くも」バブル崩壊を象徴するような映画。これを「癒し」の映画だと云っていた人は、せめて『裸足のピクニック』でも観るべきだと思う。
*マイケル・ベイ『ザ・ロック』(1996,米)
…なんでこれ、何度も観てしまっているんだろう?
原一男『さようならCP』(1972,疾走プロダクション)
…はりつめた緊張感に戦慄をおぼえた。
牛原陽一『邪魔者は消せ』(1960,日活)
丸根賛太郎『春秋一刀流』(1939,日活京都)
…この作品の感想は記した。
川島雄三『特急にっぽん』(1961,東宝)
大林宣彦『EMOTION=伝説の午後 いつか見たドラキュラ』(1966)
…なんぞこれ。自己言及的な点が「8 1/2」ぽいと云ったら、本人はお怒りになるでしょうか。佐藤重臣が出演しているのもおもしろい。
木村荘十二『都会の怪異 7時03分』(1935,P.C.L)
山崎徳次郎『俺の血が騒ぐ』(1961,日活)
*成瀬巳喜男『鶴八鶴次郎』(1938,東宝)
堀内眞直『四萬人の目撃者』(1960,松竹)
…伊藤雄之助、万歳!
ヤン・シュヴァンクマイエル『コストニツェ』(1970,チェコスロバキア*1)
和泉聖治『相棒―劇場版―絶体絶命! 東京シティマラソン42.195km』(2008,東宝)
*小栗康平『泥の河』(1981,木村プロダクション)
*成瀬巳喜男『あにいもうと』(1953,大映)
野村孝『雨のめぐり逢い』(1977,三協映画=松竹)
…クロースアップの多用はやや「クサイ」が、オヤと感じる展開がほとんど無理なく説明されていて、脚本の妙に唸る。製作には梶原一騎も参加。(この時は、山城新伍が亡くなるとは予想もせなんだ)
小林義則『アンフェア THE MOVIE』(2007,フジ=関テレ=東宝)
*ヤン・シュヴァンクマイエル『ジャバウォッキー』(1971,チェコ)
ロン・ハワード『ダ・ヴィンチ・コード』(2006,米)
*リドリー・スコット『ブレードランナー[劇場版]』(1983,米)
…「電気羊」、劇場版ははじめてだったかな。ショーン・ヤングの美貌。
ジョン・タートルトーブ『ナショナル・トレジャー』(2004,米)
*ヤン・シュヴァンクマイエル『闇・光・闇』(1989,チェコ)
…シュヴァンクマイエル作品では最も好きな部類に入る。
青柳信雄『恐妻党総裁に栄光あれ』(1960,東宝)
…横山隆一、宮田重雄も出てくる。千葉信男(荒川委員長)のモデルは、たぶん浅沼稲次郎だろう。
井上昭『座頭市二段斬り』(1965,大映京都)
…三木のり平、万歳!
ジョン・ウー『レッドクリフ part1』(2008,中=香=日)
*アルフレッド・ヒッチコック『バルカン超特急』(1938,英)
…やはり大傑作。傍観キャラ二名の導入も斬新。マーガレット・ロックウッドの美しさは云うに及ばない。
*齋藤耕一『内海の輪』(1971,松竹)
ジョージ・モンテシー『ザ・ストーカー/狂気の愛』(1996,米)
…ビバヒルのトリ・スペリング主演。原題は“Mother, May I sleep with danger”だから、これまた邦題が良くない。これじゃあサイコ・サスペンスみたいではないか。
*スコット・カルヴァート『バスケットボール・ダイアリーズ』(1995,米)
…のりピー逮捕後になんとなく再見。ジム・キャロルの原作(河出文庫)は未見。
*アルフレッド・ヒッチコック『見知らぬ乗客』(1951,米)
…これも感想を記した。
アルフレッド・ヒッチコック『引き裂かれたカーテン』(1966,米)
…評判は芳しくないが、面白かった。グロメクとポール・ニューマンの挌闘シーンはリアル!
アルフレッド・ヒッチコック『間違えられた男』(1957,米)
中川信夫『怪異談 生きてゐる小平次』(1982,A.T.G)
大林宣彦『廃市』(1984,A.T.G)
ネイサン・ジュラン『シンドバッド七回目の航海』(1958,米)
*チャップリン『黄金狂時代』(1925,米)
…裁判で販売差し止めになったのはこのすぐ後のこと(新聞で知り愕然)。もっと廉価版を買っておけばよかった。
*アルフレッド・ヒッチコック『救命艇』(1944,米=英)
田中登『人妻集団暴行致死事件』(1978,にっかつ)
…タイトルがアレなので、ロマンポルノの範疇でいうと、根岸版『狂った果実』のような「どぎつさ」を想像してしまうが、そんな深刻さは微塵もない。それどころか、すさまじいエネルギーに圧倒された。樋口尚文の新書を読んで観てみたくなったのだった。深見博が室田日出男のタマゴを盗んだときには烈火のごとく怒った陶隆司が、「事件」後、「強姦ぐらいで死ぬことはなかんべ」「辯護士に電話する」などと妙に冷静なのがシニカル。原案が長部日出雄というのにびっくり。
鈴木清順『探偵事務所23 くたばれ悪党ども』(1963,日活)
…「東京人」の記事がきっかけで観た。記事には、「清順の映画には女性の踊るシーンが何の脈絡もなく出てくる」などとあったが、いやいやそれは違うだろう。日活、新東宝作品にはごく当り前に見られるはず。笹森礼子がキュート!
柳瀬観『探偵事務所23 銭と女に弱い男』(1963,日活)
…作品のテイストとしては、「くたばれ悪党ども」のほうが好みにあうが、こちらのシリアス路線でもいいから、さらにシリーズ化してほしかったな。笹森礼子がますますキュートに見えてくる。
*田中重雄『共犯者』(1958,大映)
*宮崎駿『天空の城ラピュタ』(1984,徳間書店)
…今日の早朝、録画を観た。3回目かと思って、ちゃんと数えてみたら、4回目だった。
※ストレスの溜まる1月にはかなり観ていた。11〜12月は二本だけ。また、ことしは「タイアップ作品」をけっこう観ていたことに気づく。妙に「ヒッチコックづいている」のは、廉価BOXを入手したことと、山田宏一=和田誠の対談本出版の影響とに因る。
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