一月某日
F書房から,張延玉等編『駢字類編』(中国書店)十二冊揃および『駢字類編索引』1,700円とどく。美本であるし,これは安い買い物だ。
一月某日
ツイン21古本市。Iで清水誠吾『イングリッシ 文法主眼 全』(林竹次郎)500円(近デジにあり),Bで『キング新年号付録 新語大辞典 附世界時局人名録』300円。帰途Tで古沢和宏『痕跡本のすすめ』(太田出版)を買い,古書コーナーで池谷伊佐夫『三都古書店グラフィティ』(東京書籍)310円を拾う。古沢著はほとんど中身も見ずに買ったが,同じ日に買った池谷著がpp.52-53に出て来る偶然に驚いた。
一月某日
ツイン21二回め。Bで吉田魯洋編『寶生流謠曲備忘録』(わんや書店)200円,Sで内村鑑三『外国語の研究』(講談社学術文庫)250円。
一月某日
Fで初見健一『昭和ちびっこ未来画報―ぼくらの21世紀』(青幻舎ビジュアル文庫)をかう。
一月某日
Tで,木村松治郎『私の見た明治大正』(丸善出版サービスセンター),平岡篤頼『文学の動機』(河出書房新社),千野榮一『ことばの樹海』(青土社),藤田三男『榛地和装本 終篇』(ウェッジ)各200円を購う。この日Fで立読みした岡田尊司『あなたの中の異常心理』(幻冬舎新書)pp.21-22に三島由紀夫の「完璧主義」に言及したくだりあり,それは藤田著のpp.76-78「三島由紀夫の“定刻”」にも出て来る話。本を読んでいると,こんな偶然があるからまた面白いのだ。
一月某日
Jで,中村圭子・三谷薫編『石原豪人 妖怪画集』(復刊ドットコム)を買う。待ってました。このために何度か飯を抜いた。
二月某日
Tの古書コーナーで,小島直記『福沢山脈(上・下)』(河出文庫)各110円。日経ビジネス人文庫版が出たばかり。
二月某日
Hで,ジャン=リュック・ゴダール 奥村昭夫訳『ゴダール 映画史(全)』(ちくま学芸文庫)5%引を買う。
二月某日
群馬のKから,辻本春彦『釋文互註 禮部韵略漢音字典』青焼1,200円,李榮『切韻音系―語言學專刊 第四種』(中國科學院)580円,『内山書店小史』280円が届く。辻本先生著は,中身もよく分らないまま注文したのだが,コストパフォーマンスはよさそう。内山書店小史は,年表形式。
二月某日
Tで佐々木睦『漢字の魔力―漢字の国のアリス』(講談社選書メチエ),古書コーナーで『渡辺京二評論集成1―日本近代の逆説』(葦書房)500円。なかなかラッキーな拾いもの。
二月某日
Jで富士川英郎『江戸後期の詩人たち』(平凡社東洋文庫)を購う。
二月某日
Hで,冨谷至『四字熟語の中国史』(岩波新書),田中章夫『日本語雑記帳』(岩波新書)各5%引,を買う。
二月某日
KKで,野嶋剛『謎の名画・清明上河図―北京故宮の至宝,その真実』(勉誠出版)を買う。清明上河図は,先月まで東博で公開されていた。また,岩波の『図書』3月号でリービ英雄氏がこの名画を観た感想を語っている。
三月某日
Tで春日太一『仁義なき日本沈没―東宝vs.東映の戦後サバイバル』(新潮新書)を買う。
三月某日
Tで湯浅邦弘『論語―真意を読む』(中公新書)。来月には安冨歩先生の論語本,さ来月には井波先生の論語本も出るらしい。
四月某日
ブックオフK店で,『Oxford Colour Dictionary-English-(1998)』(Oxford University Press)300円,『Chinese for travellers』(BERLITZ),ルック・キャンノット『不思議の国でアリマス』(三菱文庫)各105円を購う。非売品の三菱文庫は中身が普通のノートになっているが,タイトルは名作のパロディになっていて面白い。私がみつけたのはこれで二冊目(全部で五冊あるらしい)。以前,Kの100均で買ったのが,ワインダ―ル『赤と黒でぶどう色』。表紙裏にあらすじも書いてあったりして藝が細かい。ソデには若かりし頃の郷ひろみ。
四月某日
ブックオフH店で,鶴見祐輔訳『プルターク英雄伝(2)(4)(5)』(潮文庫)各105円。
四月某日
Tで,保井克己『滿洲・民俗・言語』(滿洲事情案内所)1,000円。比較音韻史の話が中心。康徳8年(1941)刊だが,中身をすこし読んで,これはかなりの名著だとおもった。あとで調べてみると,1982年に復刊されていた。宜なるかな。
四月某日
KU店で,伊藤整『近代日本の文学史』(夏葉社)を買う。
四月某日
Tで,松島徳三郎『新しい寫眞術の字引』(實業之日本社),樋口銅牛『書論及書法』(雄山閣)各500円,Jで,『鮮烈! アナーキー日本映画史1959-1979』(洋泉社MOOK)を買う。
五月某日
勧業館の古本市に,行ったことがないと云うUさんを連れて行く。樺島忠夫・飛田良文・米川明彦編『明治大正 新語俗語辞典』(東京堂出版)500円,ブレッド・ハリデイ 福島正実訳『もうひとりのバーバラ』(学研高1コース12月号第3付録)500円,内海以直編纂『新編熟語字典』(又間精華堂)800円ほかを購う。最後のは明治期漢語辞書大系に入っている様だ。