2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧
以前書いた小文に、すこしだけ手を加えたものですが、データを整理している途中に偶然見つけたので、ここに(恥ずかしげもなく)晒しておきます。 - 鷗外森林太郎が「言文論」(明治二十三年四月)に、「読ませむために作れる文漸く盛になりもてゆく程に、言…
■「カルネアデスの舟板」(『張込み』新潮文庫ほか所収) おれは眼を掩うつもりで、その絶対な感情を実行した。それは抵抗出来ない運命的なものだ。人は、おれの計算の頭脳と考え合せて、嗤うかもしれない。それも承知だ。どうせ現代は、不条理の絡み合いで…