2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「ら抜き言葉」について

北村薫『読まずにはいられない―北村薫のエッセイ』(新潮社)を読んでいる。まるで福袋のような「お得感」のある本。たとえば、「円紫さんと私シリーズ」*1の第一作(にしてデビュー作)『空飛ぶ馬』単行本のカバーに書かれた「著者の言葉」、かの有名な、「…

「送り仮名」について

明治二十四年(1891)に博文館から刊行された紅葉尾崎徳太郎『鬼桃太郎』は、紅葉の作品としては比較的マイナーであるかもしれないが、昭和五十年(1975)、ほるぷ出版から覆刻刊行されている。 同作品については、唐沢俊一『カラサワ堂怪書目録』が、「アン…