2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

岩本素白の随筆

来嶋靖生編『岩本素白随筆集―東海道品川宿』(ウェッジ文庫)。店頭平積みになっている状態で、表紙をはじめて目にしたとき、中公文庫BIBLIOに見えた。 岩本素白の随筆集が文庫でよめるとは、なんと贅沢な時代であろうか。 (げす)、(ごす)、(がす)など…

ことし観た映画

◆まだ早い気もするが、明日からしばらく更新できそうにないので、とりあえずまとめておく(*印は複数回観たことがある作品)。 マイケル・クリストファー『ポワゾン』(2001、米)、*ジョン・ヒューストン『マルタの鷹』(1941、米)、岩間鶴夫『美貌と罪…

最近、暇々に眺めていた映像

Sinitta の “Toy Boy”。懐かしい。高校時代、体育祭の入場行進の予行演習で、よくこの曲がかかっていた。仏教系のおカタい高校なのに、この歌詞は許されるのか? 黒沢清がよく、幼少時に観て怖かった、と語っている作品のOP(高垣眸原作なのか)。 BARBEE BO…

光悦本『謡曲百番』

光悦本『謡曲百番』といえば、梶山季之『せどり男爵数奇譚』(ちくま文庫)第一話「色模様一気通貫(いろもよういっきつうかん)」をおもいだす。 嵯峨本と云うのは、角倉素庵、本阿弥光悦らが、関東に対抗してつくったもので、いわゆる道楽出版の一つに数え…

「阿佐ヶ谷会」のことなど

◆沖縄風書体、そしてインド風書体、である。 そうすると、左はアイヌ風(たとえばアイヌ民族博物館のロゴ?参照)、右は大正ロマン風(こちらを参照)、ということになるのだろうか。役割語(金水敏先生)ならぬ、役割文字(書体)の存在を感じさせる。 ◆「…