2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『唐五代韻書集存』に失望

このところ、モーツァルトのピアノ・コンチェルトに「ハマって」おり、安い輸入盤(数百円のもの)を中心に買って聴いている。K.450(第十五番変ロ長調)の第二楽章には、クラリネット五重奏曲K.581の下降調メロディ(ソミレド)も使われていて美しい。「ジ…

墓場鬼太郎

水木しげる『墓場鬼太郎1』(角川文庫)、劉文兵『中国10億人の日本映画熱愛史―高倉健、山口百恵からキムタク、アニメまで』(集英社新書)を購う。今日の持ち歩き本は『教養人の手帖』(教養文庫)で、情報はかなり古いのだけれど、これが思いのほか面白か…

格差論争

晴。夜八時ころまで大学。 文春新書編集部編『論争 格差社会』(文春新書)を読み始める。新刊案内だかで書名を初めて目にしたとき、中公新書ラクレの一冊かと思ったものだ。というのは、中公新書ラクレの記念すべき第一冊にして「論争」シリーズの第一巻*1…

さらば冥王星

冥王星が「格下げ」されて惑星でなくなる見通しが高い、とのことだが*1、そうなれば「土天冥海」か「土天海冥」かで迷わないようになるわけだし(我々の世代なんか特にそうだ。受験生になった途端、順番が変わってしまったのだから)、ホルストの組曲『惑星…

日夏耿之介の本

日夏耿之介が『聊斎志異』を幾つか訳してみたことがある、とかれ自身どこかに書いていたことをふとおもい出し、井村君江編『日夏耿之介文集』(ちくま学芸文庫)を繙いてみるが見当らない*1。 しかし、これを再読していて、そう云えば、とおもい出したことも…

水木しげるの名著が

午後から大学。 帰途、水木しげる『水木しげるのニッポン幸福哀歌(エレジー)』(角川文庫)を購う。「本書は創刊まもない『週刊漫画アクション』(双葉社)にシリーズ連載された「日本の民話」を初めて一冊に完全収録したもの」なのだとか。今月からは、な…

あノンキだね

晴。 最近、おもしろく読み終えた本のうちの一冊が、添田知道『演歌の明治大正史』(岩波新書)。知道は筆名で、本名はさつきという。唖蝉坊添田平吉の長男である。 以下メモ。『ジゴマ』(p.157)。『東京節』の囃し言葉「ラメチャンタラ…」は母から聞いた…

『壇の浦夜合戦記』

夜九時まで大学。月末が心配だ。 このあいだの古書市で買った本のうちの一冊、林春海註釈『壇の浦夜合戦記 付大東閨語』(絃映社まくらぶんこ)200円。『壇の浦夜合戦記』は今まで何度も古書市で見かけており、今回もまた三種類の『壇の浦夜合戦記』を見つけ…

『古句を観る』

晴。 研究室の先輩後輩がたと、Wにて午食。 貴重な本のコピーを某先生からお借りする。 書籍部で「文庫・新書バンドルセール」がやっていたので、文庫を四冊買った。そのうちの一冊が柴田宵曲『古句を観る』(岩波文庫)で、これには森銑三と小出昌洋の解説…

カポーティとリー

夜まで大学。 帰途、トルーマン・カポーティ 川本三郎訳『叶えられた祈り』(新潮文庫)と『大阪人』9月号(特集:続・古本愛)を購う。『叶えられた祈り』の、まずは「文庫版訳者あとがき」(川本三郎)から読む。カポーティの本作品にかける意気込みは、ど…

レイクサイド頭山

晴。レポート書き、読書など。 ムービープラスで、山村浩二『頭山』(2002)を観る。10分の小品。その「オチ」は、稲垣足穂『一千一秒物語』―「ポケットの中の月」だったッけか―を想起させるような、不思議な味わいのある作品だった。 この作品は、落語の「…

バーベキュー大会

晴。 花火大会の所為か、浴衣姿の女性の多いこと。 大学へ向う途次、祭の行列に行き当たり、しばし見物。小規模な祭なので、行列もさほど長くなく、子供たちが小さな小さな御輿を担ぎながら「よいしょーよいしょー」と掛け声をあげている。名古屋に居たころ…

ワゴンセールへ行き、『聊斎志異』も読む

晴。 大学へ行くために昼ころ家を出るが、車中で今日がワゴンセールの初日であったことを思い出し、どうしようかと迷って居たら、降りるべき駅をあやうく乗り過ごしてしまうところだったので、この調子じゃア集中力も出んワイと思って、そのまま乗って行くこ…

柊二の絵、豪人の絵

晴。 「本棚の中の骸骨」で知ったのだが、新高円寺で、「柳柊二 妖怪画展」が開催される(8/18〜8/20)そうな。 柳柊二といえば、私はジャガーバックスとかナガオカ入門シリーズ(だったと思う)とか朝日ソノラマとか(ドラゴンブックスは見たことが無い)で…

吉村昭氏、鶴見和子氏が亡くなったという。 つい数日前、Tさん達と鶴見祐輔や後藤新平の話をしたところだったのでちょっと驚いた。 中村希明『現代の犯罪心理―バラバラ事件からカルト集団の犯罪まで』(講談社ブルーバックス)再読。天下一家の会*1やM資金…

晴。 野元菊雄先生が亡くなったとの由。享年八十三。 『一年半待て』を観る。数年前、火サスでも放送されたが、これはNHKの土曜ドラマ版。昭和五十三年放送。香山美子、藤岡弘、南風洋子などが出演している。土曜ドラマだから、清張自身も出演していて、この…