『壇の浦夜合戦記』

夜九時まで大学。月末が心配だ。
このあいだの古書市で買った本のうちの一冊、林春海註釈『壇の浦夜合戦記 付大東閨語』(絃映社まくらぶんこ)200円。『壇の浦夜合戦記』は今まで何度も古書市で見かけており、今回もまた三種類の『壇の浦夜合戦記』を見つけたのだが、一番安いこれを買ったのである。神代辰巳の映画(忘れていたが、映画版は『壇の浦夜枕合戦記』という題だった)も観たことがあって、『讃歌』(春琴抄)や『鍵』など谷崎潤一郎作品を原作とした映画に出ていた渡辺督子が、「渡辺とく子」に改名したのがこの『壇の浦夜枕合戦記』なのだそうだ(確か『日本映画人改名・別称事典』に書いてあったと思う。なお本作品で渡辺は建礼門院を演じています)。また松竹版『八つ墓村』で後ろ姿しか映らなかった風間杜夫は、堂々と九郎義経を演じている。いかにも「にっかつロマンポルノ」らしからぬ作品、ではあったが。
『壇の浦夜合戦記 付大東閨語』は、林春海による「あとがき」が解説にもなっていて面白い。これについては色々書きたいことがあるのだが、今日はあまり元気がない*1のでやめる。
今さらながら(遅いなあ…)、高島俊男先生の「お言葉ですが…」が今週号をもって最終回を迎えたということを知る(「豚の戰爭」を見て)。

*1:ただ、熊工が勝ったのは嬉しかった。