2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

武藤康史『文学鶴亀』

◆昨日ジュンク堂に立寄る時間があったので、武藤康史『文学鶴亀』(国書刊行会)を購った。文学鶴亀 [ 武藤康史 ]ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 文学 > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 2,376円そう云えば猪川まこと氏が、か…

この人の書斎が見たい

◆落込むこと多々あり、出たついでに気分転換するのもいいか、と某書店に立寄る。復刊された三冊本の『玉台新詠集』(岩波文庫)、それから武藤康史*1『文学鶴亀』(国書刊行会)でも見てみようかなと。後者については、けさの朝日新聞広告欄に、ボウエン『エ…

彼らは何処で「恋」を覚えたか

◆君山狩野直喜の著作について、倉石武四郎『本邦における支那學の發達』(汲古書院)は、「先生は平生、著作を公にされず、わずかに「支那学文藪」昭和二年1927あるのみである」(p.91)と書いているが、これは昭和二十一年の時点であって、翌年には、前著の…

上林曉『入社試驗』から

◆動く芥川龍之介をみたことがある。たしか『映像の世紀』だったとおもう。上林曉『入社試驗』(河出新書、1955)を読んで、それが改造社版「現代日本文學全集」の宣伝用フィルムの映像であることを知った。「思ひ出すままに畫面の印象を記せば、徳田秋聲氏は…

天神さんの古本市

◆朝出る、お供本は柏原兵三『長い道』(中公文庫)。柏原はこの作品で芥川賞をとりたかったらしい。文章も、実に素直な感じがして、好感がもてる。藤子不二雄Aの漫画『少年時代』、篠田正浩の同名映画*1の原作であるせいか、郷愁とか懐古趣味とかいった側面…

花田清輝がなぜかおもしろい

[rakuten:book:12781197:detail] ◆アドラー/ドーレン『本を読む本』をかなり参考にしているようだ。 『本を読む本』は、今週号の『週刊 ダイヤモンド』でも、勝間和代が「良書50冊」のうちの一冊として選んでいた。もっとも、「自己啓発」本として扱われてい…