2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『近代秀歌』のことなど

永田和宏『近代秀歌』(岩波新書2013)に、「啄木の三行書き(短歌―引用者)に影響を与えたのは、土岐善麿であった」(p.118)とあり、善麿の、 りんてん機、今こそ響け。 うれしくも、 東京版に、雪のふりいづ。 という歌が紹介されている。その解説文に云…

「也」の字源説/「呂」の字

「富士崎放江『褻語』」への補足。 『説文解字』が「也」字を女陰の象形と見ていたことについては、前掲の記事でのべた。繰り返しになるが、『褻語』によれば、平賀源内も「也」字を女陰の義で用いたらしい。 しかし、白石和良『取るに足らぬ中国噺』(文春…