2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『誤植読本』など

高橋輝次編著『増補版 誤植読本』(ちくま文庫)を読んでいる。装画は、『関西古本探検』(右文書院)や『ぼくの古本探検記』(大散歩通信社)等と同じく、林哲夫さんによる。 この増補版は、『誤植読本』(東京書籍2000)に六篇を増補したもの。東京書籍版…

愛すべき「B級妖怪本」の話

今月3日、『水木しげる漫画大全集』第一期(講談社)の刊行がはじまった。つつがなく全巻が刊行されると、百巻をゆうに超えるという。 また先月28日には、『ゲゲゲの鬼太郎 TVアニメDVDマガジン』(講談社)も刊行されはじめた。 しかも今夏は、三井記…

ある俗語

松竹設立三十年記念映画・池田浩郎『思い出のアルバム』(1950松竹)に、数十篇の松竹作品が名場面とともに紹介されていることは、以前このエントリで書いた。そこに登場する国産初のトーキー映画、五所平之助『マダムと女房』(1931松竹)には、渡辺篤に向…

野口冬人『冬人庵書房』

あるところで、「山本」(やまぼん=山岳に関する書物)が話題となっていた。わたしは山本に特別興味がひかれるわけではないし、手持ちの山本もごくわずかである。 昨年亡くなった西丸震哉、それから上田哲農や板倉勝宣の本は、中公文庫に入っているからたま…