2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

イエダニ退治のつもりが…。

本に、ダニらしき小さな虫が沢山ついていたので、燻蒸剤を使って退治することにした。「イエダニ」アレルギーなのである*1。噴射後、ただちに部屋を出た。 しかし、ちょっと調べてみると、その小さな虫はイエダニではなく、どうやらチャタテムシであるらしい…

石坂版金田一、四本め

うーむ困った。大事なCD-ROMが見つからない。また作業を増やしてしまった。 書きかけの論文を入れていなかったことが、不幸中の幸いか。 今日は、予定どおりには進捗しない「論文書き」、読書など。 小田桐誠『ドキュメント生協』(現代教養文庫)、伊達一行…

とつぜん映画の題名を思い出すの巻

午後から大学。 ブックオフで、林義雄『こえとことばの科学』(鳳鳴堂書店)105円など買う。母音や子音、ガ行鼻濁音についてもいろいろ書いてあるし、かなり版をかさねている本なので、とりあえず買ってみた。「序」を、千田是也(!)や長岡輝子(!)が書…

文字・活字文化の日

今日は、「文字・活字文化の日」なので、『讀賣新聞』が「本から始まる」という特集を組んでいる。 以下、気になった言葉。稲泉連「そうして紆余曲折の末に彼(バスチアン)が元の世界へ帰るとき、『はてしない物語』は読者である僕を同時に我に返らせた。そ…

誠心堂書店店主ニ入門ス

今日は午前中から大学。 橋口侯之介『和本入門―千年生きる書物の世界』(平凡社)を読む。まだ半分くらいしか読んでおらず、「内題外題論争」に入ったばかりなのだが、楽しくてタメになる本だ。装訂*1の種類、魁星印のこと、判型の話など。「じつは遊郭とい…

カッコイイ浜村純

田中徳三『剣に賭ける』(1962,大映)を観た。 さすがは田中徳三、手馴れたもので、役者の「目」の動きに敏感である。「目線の芸」とまではいかないけれど、ごく自然に被写体の視線の先を追っている。職人芸だ。 千丈ヶ原での、千葉周作(市川雷蔵)と寺田七…

進んでわれもまたわが一票を…

フジ系列の『スタメン』を見た。 「なまり大好き・シブヤの女子高生に密着」という特集がちょっと気になったからである。熊本市内と慶誠高等学校(以前は熊本女子高等学校といった)が映った。渋谷の女子高生の発言にあった「とっとっと?」(取っているの?…

『不連続殺人事件』には参った

曾根中生『不連続殺人事件』(1977,ATG)を観た。二回目である。 正直に告白しておくと、以前鑑賞したときには、なぜか疲労感におそわれ、二日間かけてようやく観終えることができたのであった。内容は面白く、キャスティングの見事さにも感心したのだが、と…

ブックオフで『鬼の詩』を

昼から大学。ブックオフに寄る。 出久根達郎『無明の蝶』(講談社文庫)、岸惠子『30年の物語』(講談社文庫)、奈良本辰也『叛骨の士道』(中公文庫)、藤本義一『鬼の詩』(講談社文庫)など買う。すべて105円。 直木賞受賞作『鬼の詩』については、かつ…

やはり、クーパーの『ボー・ジェスト』

ここに、一枚あたり25セントの、田型(でんがた)切手がある。何年か前に、アメリカで発行されたものである。「田型切手」というのは、「田」の字型に四枚が組み合わされた切手のことだ。デザインは、アメリカのクラシカル映画。左上から時計回りに、『オズ…

本が人を襲うとき

午後から大学。 Kで、草森紳一『随筆 本が崩れる』(文春新書*1)を買う。 帯のコピーがいい。「すべての本好き、古本好き、積ん読派に恐怖と共感の嵐?」、これである。そして坪内祐三氏の言葉。三頁からはじまる「目次」がまた、しゃれている(香川京子が…

眠かったので二行だけ

晴れ。午後から大学。 『タモリのジャポニカロゴス』をみたら、今日は金田一秀穂氏ではなく、町田健氏が出演されていた。

高倉みゆきは「貞操」の夢を見たか

曇り。 北原保雄『達人の日本語』(文春文庫)を半分ほど読む。今のところ、いちばん面白く読んだのは、「辞書の話」。そういえば、おととい買った出久根達郎『あらいざらい本の話』(河出書房新社)に、出久根氏による『明鏡携帯版』発刊記念アンケートの回…

軽率な軽卒

山口瞳「伝法水滸伝」を読み始めたはいいが、冒頭から気になる記述が。 「メ」で書くべき話題だが、こちらに載せる。 軽率という字が書けますか。ふつう軽率といえば、軽卒と書いてしまうでしょう。卒は兵士です。軽卒といえば身分の低い兵士の意味*1です。…

出久根達郎さんの話をきく

雨ふる。 「研究発表会」をとるか、関西大学の「公開授業」(読書教養講座)をとるかで迷った結果、「公開授業」に行くことにする。この機会を逃せば、関大に行く機会もそうそうあるまい、と思ったし、何よりも出久根達郎さんをまぢかで見ておきたい、と思っ…

小池コロンボの「うちのカミさん」

午後から大学。 時間があったので、ブックオフに寄る。 『日本語が好きになる本』(ホームライフ社)、山口瞳『伝法水滸伝』(集英社文庫)、額田やえ子『アテレコあれこれ―テレビ映画翻訳の世界』(中公文庫)、富岡多恵子『厭芸術浮世草紙』(中公文庫)、…

モノクロームで映える仲代達矢の顔

他大学の公開授業(土曜日)の聴講を前から望んでいて、応募したら当ったのだが、その日は研究会もあり、どちらに出席すべきかと思い悩んでいる。研究会は任意参加なのだが、拝聴したい発表ばかりなのだ。 今日は大学には行かず。読書、論文読み、本の整理な…

別のゼミの先生とテーブルを囲む

発表おわる。 懇親兼打ち上げ会。二次会が終わったのは、午後十時二十分頃。 ふだんあまり話さない先生がたと、研究のことについてお話しすることが出来たと思う。 帰途、電車の中で、田澤拓也『虚人 寺山修司伝』(文春文庫)を読む。 津軽の方言があれこれ…

新刊文庫を二冊

今月の文春文庫には、食指の動くものが多い。 古山高麗雄、関川夏央、河野多惠子、石川忠久、半藤一利…。 よく吟味して、二冊購う。中丸美繪『杉村春子 女優として、女として』と、北原保雄『達人の日本語』。『杉村春子』は、文庫オチを待っていた作品だが…

深夜の散歩

朝、雨ふる。夕方、雨あがる。 レジュメ作成、アルバイト、読書。 福永武彦・中村真一郎・丸谷才一『深夜の散歩―ミステリの愉しみ―』(講談社文庫)を半分ほど読む。なるほど、これは「名著」だ。 この本は、はじめ早川書房から新書版で刊行され、この講談社…

血と薔薇

Web読書手帖にもあるとおり、『日本経済新聞』(本日付)の「活字の海で」によれば、「筑摩書房は来春、種村氏の随筆約二百編を文庫本三冊に収める『エッセー・コレクション』(仮称)を刊行する予定。また河出書房新社は十二月に、一人の人物や一つのテーマ…

緑雨警語

非常に気になるニュース。 雨がふります雨がふる 古書見にゆきたし暇はなし(あ、金もか) 大阪で「天神さんの古本まつり」がやっているが、行けない。発表が控えていると、たとえ時間があったとしても、どうもそういう気にはなれないのです。 衛星劇場では…

丸山健二のエッセイ

朝から大学。 丸山健二『群居せず』(文春文庫)を読む。「若い映画監督」。誰について書いているのだろうと思って読んだら、後藤幸一(『正午なり』で監督デビューを果たした人。寡作の監督である)だった。丸山の「原作者」としてのスタンスも分る、興味ふ…

ゆとり教育は何処へ

また昼から大学。 石原千秋『国語教科書の思想』(ちくま新書)を買う。まだ読み始めたばかりだが面白い。国語、特に現代文の教科書は「道徳」の教材に他ならない、という話。そのあたりを読んでいると、深代惇郎の「政治的でない教育はない」というエッセイ…

「。」の謎。

昼から大学。雨降って、道悪し。どこまで続くぬかるみぞ。 泥がはねて、ズボンが汚れた。 べつにどうでもよいのだが、きのう買った『ミーツ・リージョナル』特集記事の名が、ほぼ「。」で終わっていることが気になった。「本屋巡りは『わっしょれ〜』。」、…

ミーツ・リージョナル

大学へ行こうかとも思ったが、散髪に行く。 帰途Kで、id:samsa01さんのブログで知った『ミーツ・リージョナル』11月号を買う。今さら言うまでもないかもしれないが、「街の人はみな本好きだった。」という、「本と書店」の特集が組んである。「京阪神 古本…

『アインシュタイン・ショック』のことなど

大学へ行く。夜はアルバイト。 大岡昇平『成城だより(下)』(講談社文芸文庫)をぱらぱらと捲っていて、金子務『アインシュタイン・ショック』に触れたくだりがあることに気づいた。 大岡は書いている。「たまたま一九二二年のアインシュタイン来日の記録…

〈鬼子〉たちの肖像

レジュメ作り、読書、本の整理。本の整理をしていると、昔読んだり読まなかったりした本が出てきて、つい、そのまま読み耽ってしまうので怖い。 いま、『逝きし世の面影』を少しずつ読んでいる。 そこでなんとなく、「外から見た」日本・日本人論が読みたく…