丸山健二のエッセイ

朝から大学。
丸山健二『群居せず』(文春文庫)を読む。「若い映画監督」。誰について書いているのだろうと思って読んだら、後藤幸一(『正午なり』で監督デビューを果たした人。寡作の監督である)だった。丸山の「原作者」としてのスタンスも分る、興味ふかいエッセイである。
「方言」。これは、信州の方言について書いてある。「だら」「ずら」「とんでこい」など。「『小便をする』と言うところを、『小便をまる』と使う。大も同じで、そのほかの場合には絶対に用いない。おそらく《おまる》からきた由緒正しい言葉なのだろうが」云々(p.131)とあるが、これは逆だ。「まる(放る)」から「おまる」が出来たはずである。また、その形状から「おまる」と言われるようになった、とかいう俗説もあったが、眠いので確認はまた明日。もう書かないだろうけど。
荒俣宏『本朝幻想文学縁起(コンパクト版)』(集英社文庫)再読。特に、「小野小町七変化」あたりを読む。「九相詩(くそうし)絵巻」にちょっと興味をもったので。
何故だろうか、やたらと眠い。