2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『点と線』

わたしも通いなれた「JR大阪駅」(エキストラ総勢450人)で撮影が敢行された、ということもあって、(別の作業もしいしい)かなり期待して見た。第一部に比べ、第二部はやや失速した感がある。 わたしは、かならずしも「原作至上主義者」ではないが、不満だ…

しのごの

◆『日本国語大辞典 第二版』(小学館)、「士農工商」項の語釈(2)に、「他人とおりあわず、あれこれ不平をいうこと」とあり、下中彌三郎『大増補改訂 や、此は便利だ』(1936)における用例が引かれている(「妥協性を欠いて、いろいろ文句をいふことを、…

鉄道唱歌など

◆午前中に所用を済ませた後、天満天神繁昌亭行き。天牛で日本随筆大成を一巻(480円)、『大阪のうた』(大阪都市協会)400円、富田常雄『長篇小説 白虎』(大阪新聞社)100円。矢野書房で、小杉未醒(放庵)『新訳 絵本西遊記』(中公文庫)400円。西洋茶館…

ブルックナーの第五番

◆作業はかどらず、夜、ハンス・クナッパーツブッシュ&ウィーン・フィル『ブルックナー 交響曲第五番変ロ長調(改訂版)』(LONDON)聴く。“原始霧”にわけいって、「まるで求道者めいた渋い主題」(鈴木淳史氏の表現)を幾つも幾つも乗り越えながら、終楽章…

芥川龍之助

君看雙眼色 不語似無憂 たしか『黄雀風』だったと思う。芥川竜之介の小説集の扉に書かれた文字である。訓読は、 君看ヨ、雙眼ノ色 語ラザルハ*1、憂イ無キコトヲ似(しめ)ス と読む。ずいぶん長い間、「似」という字がよめず、「シメス」と知ったのは、安田…

芋づる式読書

◆Aさんが紹介してくださった某研究会に参加、M先生とお会いすることができた。帰途、Aさんと古書肆に寄り、杉浦明平『新・古典文学論』(創樹社)500円、一色次郎『青幻記・海の聖童女』(角川文庫)100円、源氏鶏太『家庭の事情』(角川文庫)100円、阿…