私は立志伝の精神を説こうとは思わないが、社会がすでに学歴の有無にそれだけの評価をつけたら、その落差だけの闘志は持ちたいと思う。

松本清張「学歴の克服」*1(1958)より。

*1:松本清張『私のものの見方 考え方―私の人生観』(学陽書房人物文庫,1998)より引用。単行本は、1978年刊(大和出版)。「学歴の克服」はその後、『実感的人生論』(中公文庫,2004)に収められました。