購った本や気になった本

『日本近現代文学とわたし』(id:samsa01)に影響をうけて、町田康『告白』(中央公論新社を購入してきました。『讀賣新聞(夕刊)』に連載されていたもの。町田氏の小説を読むのは、これがはじめてです。讀賣新聞は毎日読んでいましたが、『告白』は挿画しか見ていませんでした。しかしsamsa01さんの評を読んでいるうちに、むしょうに読みたくなってきたわけです。p.415以降は書き下ろしたものだとか。てっきり、明日発売されるものとばかりおもっていました。しかし今日、都内の本屋の店頭にはすでに並んでいるということを小耳にはさんだので、「もしかしたら…」とおもって新本屋に立寄ってみたら、ありました。
そのほかに、廣野由美子『批評理論入門 「フランケンシュタイン」解剖講義』(中公新書を購いました。これも出版を心待ちにしていた本。原題は、『新・小説神髄』というものだったそうです。「小説技法篇」「批評理論篇」の二部から成り、前者は「焦点化」「異化」「間テクスト性」などのテクニックについて、また後者は、「脱構築批評」「フェミニズム批評」「文体論的批評」など、作品分析の方法論について解説しています。
内藤高『明治の音 西洋人が聴いた近代日本』(中公新書という本も出ていて、こちらはノーマークでした。読了したばかりの『アインシュタイン・ショック(Ⅰ)』にも、アインシュタイン雅楽をどのように「聴いた」のか―という記述があったので、これも読んでみたい。『批評理論入門』を読み終えたら買おうとおもいます。
それから、中公新書に挟み込まれたチラシを見て知ったのですが、伊藤隆・季武嘉也編『鳩山一郎・薫日記(上)(下)』(中央公論新社という本が出る(出た?)のだそうです。「保守合同」を成し遂げた政治家(三木武吉緒方竹虎鳩山一郎など)には興味があるので、これも読んでみたい(とても買えませんが)。
気がつけば、中央公論新社の本ばかりになってしまった。まあいいか。