一つの作品が不朽の作として止まるための必要条件は、さまざまな美点や長所を豊かに具備していて、そのすべてを理解し評価する人が容易に見あたらないのではあるけれども、いつも人ごとに作品の一つの美点を認めて敬意をはらうということである。

ショーペンハウエル藤忍随訳「著作と文体について」*1(1851)より。

*1:『パレルガ・ウント・パラリーポメナ』所収。