『小銃』が気になって。

朝、衛星劇場の『見事な娘』(1956)を録画し忘れたことに気づき、しまったとおもう。再放送日は、十四日と二十五日。忘れないようにしなければ。源氏鶏太の原作(講談社文庫版)は未読というか、積読状態にある。先月、ブックオフで拾ったものだ。
アマゾンから、Bernd Heine and Tania Kuteva“Language Contact and Grammatical Change”(CAMBRIDGE)が届く。“CAMBRIDGE APPROACHES TO LANGUAGE CONTACT”シリーズの一冊で、ほかにMichael ClyneやSalikoko S. Mufweneの本が入っている。注文したのはその最新刊。
昼過ぎに大学へ。二時頃から、読書会の顔合わせ。Kさんの主催で、Hさん、Mさん、K君が参加。聞けば、K君の強い要望もあったという。KさんやK君には、今後、いろいろと世話になるかも知れぬ。
また、先輩のSさんにお会いして、研究者としての「ブログ作法」をうかがった。感銘をうける。昨日の一次会でのOさんの話や、今日のSさんの話からは、大いに力を得た。
それからSさんは、小島信夫の『小銃』『アメリカン・スクール』、また『誰も知らない』『カナリア』等の映画についても、いろいろと教えて下さった。「井上雪子」は知らなかった。検索してはじめて知ったのだが、『マダムと女房』(1931)にも出演しているではないか! 「隣の少女」役だというが、スッカリ忘れている。
私は、最近の映画をあまり観ない*1。しかし、Sさんの話をお聞きしてから、『誰も知らない』は絶対に観ようとおもった。『小銃』も読もうとおもった。それにしてもSさんは、話がほんとうに上手い。私は、(整理して)話をするのが不得手で、自分でも何を言いたいのか分らなくなることがよくある(発表のときも常にそうだ)。Sさんに見習わなければとおもう。
六時頃、TさんやFさんと大学を出る。昨日はなんと四次会まであったのだそうで、その話などを聞く。帰途、K書店に立寄り、嵐山光三郎『日本百名町』(光文社知恵の森文庫)を購う。オリジナル編集で、かつ書下ろしの文章もたくさん。しかも、カバーデザインは平野甲賀。帰りの電車のなかでパラパラと見ていて、嵐山光三郎『日本古書店散歩』(集英社新書が六月に刊行されるということを知る(p.224)。「小説すばる」に連載されていたものだろう。

*1:その理由はいろいろある。たとえば、昔の男優や女優に好きな人が多いからだとか、出演者の言葉づかいが好きだからとか、アイドル映画にもバカにできないものが結構あるからだとか、中古智のセットが見たいからだとか。ほかにも沢山あります。