お言葉ですが…

午前中に家を出て、紀伊國屋で二十分ほど立読み。
「i feel(読書風景)」夏号の特集は、辞典の楽しみ方とかで、やはり柳瀬尚紀さんが載っている。いずれ、オンラインマガジンで読めるようになるでしょう。そのときにでも、ゆっくり読むとしよう。
新刊単行本では、故・倉橋由美子さんの『偏愛文学館』(講談社)とか、小野民樹『撮影監督』(キネマ旬報社)とかが気にはなりましたが、何も買わず(と云うか「買えず」)出る。それにしても、中公文庫の「幻の限定復刊」*1は高いなあ。池島信平『雑誌記者』が、佐野眞一さんのエッセイつきで復刊されたのですが、1500円もする。このシリーズは、西園寺公望『陶庵随筆』しか持っていないのですが、その薄い本でも900円。
途中Fで、うっかり買いもらしていた、高島俊男『イチレツランパン破裂して』(文春文庫)を買う。電車内で、気になるところから読む。やっぱり面白いなあ。
文春文庫は、高島先生の著作はもちろん、たまに「ことば」関係の本を出すので注意が必要です。『言葉と鋏』を改題した駒田信二*2の『漢字読み書きばなし』は、もう品切になってしまっているのかもしれませんが、三年前にいきなり福田恆存『私の國語繁室』が出たり、石山茂利夫『今様こくご辞書』(讀賣新聞社)でとりあげられた(p.243-51)、三好万季さんのレポート「シめショめ問題にハマる」*3が、三好万季『四人はなぜ死んだのか』(文春文庫)の附録として出たりしています。
ところで、ちょっと困ったことが。PDFファイルが見られないのです。と云うか、Adobe Reader7.0自体が起動せず、「Adobe Reader7.0を終了します」という表示が出るのです。メモリ不足ではないようです。弱ったな。もし、対応策をご存じの方がいらっしゃいましたら、どうかご教示下さいませ。

*1:「幻の…」というのは、ちと大袈裟じゃないかとおもう。

*2:駒田先生による、個人全訳の『水滸伝』が、ちくま文庫からいよいよ刊行され始めました。

*3:「シめショめ問題」とは、「はじめまして」の表記は「始めまして」が正しいのか、「初めまして」が正しいのか、という問題のこと。