『古本通』

雨。風強し。
古本通 市場・探索・蔵書の魅力 (平凡社新書)
午後から大学。授業後、演習準備など。K君と帰る。
このところ、小沼丹『黒いハンカチ』(創元推理文庫)を一日一篇のペースで読みすすめていたのだけれど、今日はお休み。その代わりに、千葉俊二坪内祐三編『日本近代文学評論選【明治・大正篇】』(岩波文庫)より二篇、山路愛山「頼襄を論ず(抄)」と北村透谷「人生に相渉るとは何の謂ぞ」を読む。後者を演習の材料にしようか、と思ったがやめる。
帰途、樽見博『古本通―市場・探索・蔵書の魅力』(平凡社新書)、内田樹『態度が悪くてすみません―内なる「他者」との出会い』(角川oneテーマ21)を買った。
本当は『古本通』だけにする積りだったのだが、内田氏の本は、『昭和の劇』書評とか「大瀧詠一の系譜学」とか「本が読む」とか、あちこちに書かれたものが色々読めるので、ついつられて買ってしまった。
『古本通』読了。第四章「古本探索の楽しさ」、第五章「蔵書百態」、第六章「有利な蔵書処分法」あたりを面白く読んだ(最も役に立ちそうなのは、第三章「古本探しのツール」)。
惣郷正明氏のこともちらと出てきた。