キャンディーズ特番

香川京子がゲストだったので(出演は八年ぶりとか)、久々に「徹子の部屋」を見る。また、夜は、NHKの「キャンディーズ」特番を一時間ほど見る。「普通の女の子に…」と三人が泣き崩れる例の劇的瞬間を(都はるみは後に「普通のオバサンに…」と云った)、テレビでは初めて見た。
ところで最近、「赤玉ポートワイン」「赤玉 ワイン」等で検索して、こちらに辿り着く方がかなり多いようなので、気になってはいたのだが、もしかすると森見登美彦夜は短し歩けよ乙女』(角川書店)の影響があるかもしれない。すこし立読みしていてそう思った。この本には、「下鴨納涼古本まつり」も出て来る。森見氏の作品は、『太陽の塔』しか読んだことが無いが(それも文庫オチしてから)、『夜は〜』はそれをも遥かに凌ぐ傑作だという評もある。『太陽の塔』でも十分おもしろかったので、『夜は〜』もちゃんと読んでみようかしら。
他にも、ジェラルド・M・エーデルマン 冬樹純子訳『脳は空より広いか―「私」という現象を考える』(草思社)を三章くらいまで読んでみたのだが、面白い。一般むけに書かれてはいるが、最低限の水準は保っていてそれを引き下げることはしない。それゆえ三章にも、(特に私のような文系人間にとっては)頭のなかにすんなり入って来ないような部分があるのだけれど、脳の統一理論(局在論にも全体論にもよらない)を目指そうとする著者の目論みはわかった。