辞書を追いつめる

石山茂利夫『国語辞書事件簿』(草思社

国語辞書事件簿
2004.11.29第一刷。
石山氏の著作を読むのは、『今様こくご辞書』(讀賣新聞社)、『裏読み深読み国語辞書』(草思社)につづいて三冊目です。前著二冊は、「ことば」に関する話題が「主」だったのに対し(『裏読み〜』のほうはそうでもないか)、本書は「辞書」そのものにかんする話題が「主」で、「ことば」の話題はどちらかというと「従」です。
とくにおもしろく読んだのは、『広辞苑』のルーツに迫る五〜七章。その他にも、たのしい話題がたくさんあったのですが、当ブログでは[ことばへの誘い]というコーナーも設けていることですし、具体的な話題はそちらに譲ることにしたいとおもいます(いつ取上げるか分りませんが、まあ気長にお待ちください…って、いったい誰が待つというのだ?)。
ああ、それにしても、『日本語矯めつ眇めつ』(徳間書店)が品切なのは残念だ…。