2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

成瀬映画にしては…

『君と行く路』(1936,P.C.L映画製作所) 演出・脚本:成瀬巳喜男、原作:三宅由起子「春愁記」、撮影:鈴木博 この作品はもともと舞台劇(「春愁記」は三宅由起子の遺作です)でした。舞台劇と映画で配役が同じなのは、佐伯秀男(天沼夕次)と清川玉枝(母…

関西地区(私は関西在住なのです)ではきょう、『タイムスリップグリコ 大阪万博編』が発売されました。『タイムスリップグリコ』シリーズは、新しいものが出るたびに買っていますが、関西地区で先行発売されるのは初めてのことです。帰途、しこたま買ってき…

カッコイイ田村高廣

『眠狂四郎 女地獄』(1968,大映) 監督:田中徳三,原作:柴田錬三郎,撮影:森田富士郎 シリーズ第十作で、『殺法帖』以来(ちなみに第一作のこの作品は、市川雷蔵自身、出来の悪い作品であったと述懐しています)、久々に田中徳三が監督として復帰しまし…

そりゃ、好きよ

内田樹『先生はえらい』(ちくまプリマー新書) 「学ぶ側」の個性や創造性は、それぞれの誤解の仕方においてのみ発揮されるという主張に、ハッとしました。読んでいる途中は、内容がひどく迂回しているとしかおもえないのですが、読み終えてから、それが内田…

ショーケン逮捕さる。『透光の樹』の出演料をめぐって恐喝事件を起したとのこと。これで、四度目の逮捕となりました。しかし、立件はむつかしいようです。

コミさんの本

鈴木邦男『公安警察の手口』(ちくま新書) ひとくちに「公安」とは言っても、第一課と第三課ではずいぶん違う(のだそうです)。タブーに斬り込んでいるために「わからない」ことが多すぎて、そのためか、文章が少々くどくなっています。ただし、見沢知廉さ…

祥伝社新書が、今月末から創刊されるとの由。『日本経済新聞』の記事より。

太陽を盗んだ男

『太陽を盗んだ男』(1979,東宝) 監督は、長谷川和彦。通称ゴジ。原案は、レナード・シュナイダー。長谷川氏は、この映画のほかには『青春の殺人者』(1976,ATG)しか撮っていない、いわば寡作の監督です。いつか連合赤軍事件の映画をつくりたい、と言っ…

都市伝説から比較民俗学へ

野村純一『江戸東京の噂話 「こんな晩」から「口裂け女」まで』(大修館書店) 2005.2.1初版第一刷。讀賣新聞都内版に掲載(平成十二年九月九日から翌年の九月一日まで)された「はなしの民俗学(フォークロア)」に一部補綴し、あらたに三篇を加えたものだ…