ドロンします

晴れ。
午前中に大学へ。途中で、先輩のTさんに声をかけられました。
Tさんは、積極的に話し掛けて下さる方なので、気まずい「間」がありません。異性と話すのが(未だに)苦手な私にとっては、たいへん有難い。
午後の授業の後に、先輩の発表。午後六時半から新歓コンパ。一次会、二次会とありましたが、一次会でまさか「自己紹介」があるとはおもいもよらず、何を云うべきかで非常に困りました。結局、へっぽこ調査室 タナカカツキ『このへんでドロンします』(幻冬舎コミックス)が面白い、という話くらいしか思いつかず、それを話しただけ。いま思い出すと、もの凄く恥ずかしい。ほかに、何か話題がなかったのか。
その後、Oさんに「最近面白かった映画は?」と訊かれたので、「『秀子の車掌さん』でしょうか」とお答えする。Oさんが、「秀子って誰?」。「高峰秀子です」。「えっ、ケーシー高峰?」…………。
ところで、『このへんでドロンします』は面白かった。実にバカバカしいのですけれど。いわゆる「死語」や、ある世代の人にとって懐かしいフレーズがどんどん出てきます。「さよ おなら」「エッチ スケッチ ワンタッチ」「なんじゃらほい」「なるへそ」「フィーバー」「平気の平左」などなど。いまは手許にないので忘れましたが*1、絵や語義説明がまた面白い。本屋で見かけられたら、ぜひ手にとってご覧ください。
「えんがちょ」「くわばら くわばら」も出てきました。「くわばら」と云えば、おもい出すのが石田英一郎の「桑原考」。この論考は、石田英一郎『桃太郎の母』(講談社学術文庫)に収めてあります。探すのが億劫なので、うろ覚えで書きますが、たしか禹域の養蚕習俗から生れた語だ、と結論していたのではなかったのでしたっけ。
二次会では、ある先生から、古本は以前定価の二割引が相場であったがいまはかなり安くなったとか、辞書編集の裏事情とか、大瀧詠一の曲は聴くべきだとか、色々な話をお聞きしました。
今日はとりあえずここまで。
お酒が入った状態でかいているので、あるいは意味の通じにくい部分があるかもしれません。

*1:さっそく友人に貸したので。