2009-01-01から1年間の記事一覧

よう言わん

頂きものの中村明編『作家の文体』(筑摩書房1977)をパラパラやっていると、こんな記述が。 ――さっきの会話の抽象化という方向から行けば、方言を使うことでその土地の雰囲気を出すということは避けられるわけでしょうか*1。会話に「あわれやな」というのが…

(かきかけ)

[rakuten:book:13143488:detail] ■p.184「波行はもとP音であったという新説を述べ…」 上田萬年以前のハ行両唇音説(大槻文彦)に言及。確か大島正健も? ■誤字? p.179「竹腰与三郎」→「越」?? ■「(白鳥庫吉が―引用者)東洋史というよりは、東洋諸国の歴…

続・小股談義、品切れ続出のちくま・ちくま学芸

■「小股談義」のつづき、というか。「小股の切れ上った〜」について、その後ある方にご教示いただいた。メールの文章をそのまま引用します。「(坂口安吾が―引用者)真杉静枝との対談『ロマン創造のために』(全集17巻所収)で話題にしています。中に稲垣足…

清張好み(2)

■『蔵の中』(『彩色江戸切絵図』講談社文庫ほか所収) 「なるほど、聞いてみれば、来年の祝言を境に結構ずくめのことが考えられていたんですね。その鼻先にこの騒ぎが起った。どうも、ご主人、世の中は結構ずくめでうまく運ばねえようですね」(講談社文庫…

清張好み(1)

■「またも清張ブーム。」(05年12月16日)「清張ブーム」(07年3月18日)といったエントリを書いていることからもお分りになるだろうが、私は「清張文学」が好きである(但し「清張史観」に全面的に賛同はしない)。 「トラベルミステリー」自体、あまり読ま…

自分の蔵書について

■先日、注文していた南陀楼綾繁+積ん読フレンズ『山からお宝―本を積まずにはいられない人のために』(けものみち計画)が届いた。 この本で紹介されている、南陀楼氏も含めた書き手には、いわば横綱級、大関級の蔵書量をほこる人が多い。それに較べると、私…

初めてH書店に行く

■以前から気になっていたH書店に行く。均一台も出ておらず、外からみると店内は真っ暗のようで、開いているのか閉まっているのか分からない。一時は諦めて帰ろうとしたくらいだった。正面にはボロボロの硝子戸。左側は締め切りになっていて、右側からしか出…