「カリスマ」堤義明、ついに逮捕。
盛衰之理、天命と曰ふと雖も、豈に人事に非ざらんや。
いま、堤前会長の往時の栄華をしのばせるような対談集や関連本を読んでいます。だいたい、私は彼の「全盛期」を直接知る世代の者ではないので、こういう本を読むと、ちょっと新鮮な感じをうけます。
その「対談集」というのは、上之郷利昭編『堤義明は語る』(講談社文庫,1989)。対談の相手がおもしろい。松下幸之助盛田昭夫中内功城山三郎渡辺美智雄吉永小百合森英恵うつみ宮土理などなど…。堤康次郎(義明の父)が、池田勇人に、河野一郎と縁をきれと迫ったときの話(p.126)など、興味ふかい話題も多々あります。
また、「関連本」というのは、上之郷利昭『西部王国 堤一族の血と野望』(講談社文庫,1985)、同『新・西部王国 堤清二vs.義明の新経営戦略』(講談社文庫,1987)、永川幸樹『堤義明の発想』(KKベストセラーズワニ文庫,1984)といった類。ぜんぶ、ブックオフで拾ってきたものです(各百五円)。