尾籠な話

咳は出ますが、昨日よりひどくはない。この様子だと、明日は治りそうです。
今日は大学へ行くことにして、行きにブックオフに寄る。
安岡章太郎編『滑稽糞尿譚―ウィタ・フンニョアリス』(文春文庫)
文藝春秋編『たのしい話いい話2』(文春文庫)
向田邦子『森繁の重役読本』(文春文庫)
など五冊。全て105円。このあいだ、火野葦平の傑作『糞尿譚』を読んだところで、つい一昨日には、浅草キッド『男の星座―芸能私闘編』の「さそり座の男」を読んだばかり。この「さそり座の男」がバカバカしく尾籠なのだけれど、なかなか面白かったので(余談ですが、その前に収められた「知ってるつもり!? ジャイアント馬場」の活字漫才がまた面白い)、ついつい『滑稽糞尿譚』を手にとってしまったというわけ。
尾籠な話」というのは、たしかにそのテーマだけでも充分おもしろいのですが、文章の名手が書かなければ、御しきれず、ただただ下品なだけになる。浅草キッドの文章はもちろん、たとえば原田宗典による一連の「ビロウ話」もその弊からは脱していると私は思います。
安岡章太郎が編んだこの本は、古今東西の糞尿譚を集めているのですが、これらの文章もそういう心配はなさそうで、安心してトイレでゆっくり読めそうです。