私の濹東綺譚

安岡章太郎『私の濹東綺譚』(新潮文庫)を読む*1。著者が夜店の古本屋で、『おもかげ』を買う話が面白い(pp.68-77)。
帚葉神代種亮もちらと出て来る(p.157,159)。私が、「校正の神様」という帚葉の異称を知ったのは極く最近のこと。こちらも参照。
そう云えば、古山高麗雄に『わたしの濹東綺譚』というのがあるが、これは未読。

*1:この本にも、やはり「濹」が林述斎の濫字であるという話が出て来る。