onobori-san

ここの最後のところで、東京行きをホノめかしていましたが、じつは八日から十一日まで、東京に居たのであります。八日は神保町、九日は早稲田の古本屋街へ行くことが出来ました。ちょっとかつかつかな、古本屋廻りは存分に出来るだろうか、と心配していたのですが、意外と時間があったのでした。
◆八日
13:30頃 東京着、久しぶりで妹に会う 14:00 午食(えん) 14:30 大手町→神保町 〜18:00 神保町にて書見、購書 18:30 神保町→市ヶ谷→飯田橋(母妹と合流) 19:00〜20:00 神楽坂にて夕飯 警視庁のかたに声をかけられてびびる 21:00 妹のかりずまいへ
※八日の購書
高島俊男漱石の夏やすみ』ちくま文庫日本特価書籍
阿辻哲次『漢字の文化史』ちくま学芸文庫日本特価書籍
渡邊修次郎『近世叢談』北海出版社500円(文華堂書店)
高田忠周『大系漢字明解』冨山房2000円(原書房
宇井無愁『落語のふるさと』朝日新聞社500円(原書房
『二松』『中国哲学』など大学紀要五冊100円×5=500円(原書房
渡部温『康煕字典考異正誤』井田書店2000円(大雲堂書店)
内藤湖南『日本文化史研究(上)(下)』講談社学術文庫700円(村山書店)
荻原魚雷『借家と古本』コクテイル文庫書肆アクセス
中野栄三『陰名語彙』慶友社700円(玉英堂書店)
花柳章太郎『藝談集 雪下駄』開明社300円(田村書店
◆九日
11:30 午食(ごんべえ) 13:00 徒歩で早稲田古本屋街へ 〜15:30 早稲田にて書見、購書16:30 高田馬場→恵比寿→広尾、妹たちと落合う 18:00 従弟と会う(吉祥寺) 20:00過ぎ 江戸川橋
※九日の購書(ブロマイドふくむ)
唐作藩著 本橋春光訳『漢語音韻学入門』明治書院1000円(古書現世
高垣眸龍神丸/豹(ジャガー)の眼』講談社大衆文学館600円(古書現世
巖谷大四『懐しき文士たち 昭和篇』文春文庫200円(古書現世
柴田武編『世界のことば小事典』大修館書店1575円(虹書店)
小島祐馬『中國の革命思想』弘文堂アテネ新書52円(虹書店)
山室静ギリシャ神話〈付・北欧神話〉』現代教養文庫など21円均一本三冊(虹書店)
五十嵐三郎監修『ほっかいどう語―その発生と変遷―』北海道新聞社525円(金峯堂書店)
財団法人日本古典文学会編『訪書の旅 集書の旅』貴重本刊行会525円(金峯堂書店)
ジャン・ぺロ 高塚洋太郎ほか訳『言語学白水社文庫クセジュ150円(金峯堂書店)
岩淵悦太郎現代日本語―ことばの正しさとは何か』筑摩書房210円(金峯堂書店)
井口海仙『茶人のことば』淡交新社105円(金峯堂書店)
常盤新平『ペイパーバック・ライフ』新潮社200円(渥美書房)
早稲田大学図書館紀要第26号』100円(渥美書房)
岩淵悦太郎『日本語対談』筑摩書房100円(渥美書房)
淡島千景ブロマイド二枚600円(文省堂書店)
板倉勝宣『山と雪の日記』中公文庫310円(文省堂書店)
◆十日
13:00 有楽町→銀座一丁目 15:00 某社ビル見学
某所にて市川雷蔵若尾文子のブロマイド二枚。600円
◆十一日
12:20 Y.I.議員を目撃 午後東京を出る 夜自宅着
※十一日の購書
『大航海No.63』新書館ジュンク堂
グレゴリ青山『ブンブン堂のグレちゃん』イースト・プレスジュンク堂
藤木九三『ヒマラヤ登高史』弘文堂アテネ文庫
ペスタロッチー著 長田新訳『隠者の夕暮・シュタンツだより』岩波文庫
手塚富雄『ドイツ文学案内』岩波文庫別冊など七冊300円(萬字屋書店)
◆向井さんのお店(古書現世)では、探求書であった『漢語音韻学入門』(!)が難なく見つかりましたし、『懐しき文士たち 昭和篇』も入手、これで『懐しき文士たち』三部作が揃いました。さらに、三百円もまけていただいたうえに、2002年刊『古本共和国』まで下さいました。御厚情の程、いたみいります。どうも有難うございます。
古書現世で、おもいきって、名乗り出て(?)しまったのでした。名乗ったといっても、はじめはただHNを申しただけ、つまり本名も碌に云わず立ち去るというとんだ失態を演じて、というか、非礼なふるまいをしてしまったのでした(あとでそのことに気がつき、慌てて戻りました……。まったく、莫迦にもほどがあるというものです)。