『恋愛教室』（1950，松竹大船）
監督：池田忠雄、脚本：斎藤良輔、撮影：厚田雄春、音楽：万城目正
主題曲は、奈良光枝「恋の夜みち」と高倉敏・安藤まり子の「恋愛教室」。いずれも、作曲は万城目正、作詞は西條八十が担当しています。
後の『やっさもっさ』では脇役カップルの、桂木洋子（夏子）と佐田啓二（良太）のふたりが主人公です。井川邦子（きよ）が彼らよりも一枚上手で、さらに上手なのが村田知英子（時子）という仕組み。後半に、少しだれたところがありますが、なかなかの佳作です。古き良き松竹コメディ、といったオモムキがあります。
日守新一（村川）と、チョイ役ですが忘れがたい演技をみせる谷崎純（園田）も良い。それから忘れてはならないのが、夏子の父親を演ずる河村黎吉。
こういう映画を観ると、河村版「社長シリーズ」が存在しない*1ことが、非常に残念でならなくなります。
