「腕をみがく。そして、いくさに出て手柄をたてる。それから、一国一城のあるじになる。しかしな、そう考えているうちに、いつの間にかホレ、このように髪が白くなる。そしてな、そのときはもう、親もなければ身内もない」(勘兵衛)

黒澤明七人の侍』(1954,東宝)より。