弱り目に祟り目

きのうの事故で福知山線は復旧のめどがたたず、阪急などが振替輸送をやっているようです。
昼前に大学へ。K書店で、佐竹秀雄+佐竹久仁子『ことばの表記の教科書』(ベレ出版)など三冊を購いました。また、ある先生から神田喜一郎敦煌學五十年』(筑摩叢書,1970)を頂きました。まだ途中までしか読んでいないのですが、これが面白い。
午後、図書館へ一冊の本を返却しに行くと、延滞している漢籍が二冊ある、と言われました。だいたい、用を済ませた本は忘れないうちに返しに行くので、これにはびっくり。てっきり(一月か二月ころに)返却したものとばかりおもっていました。書架を見に行くと、やはり私が借りた巻だけが抜けている。まずいな、自宅に置いてあるのかしら、などと考えながら急いで帰ったのですが、見当らない。それもそのはずで、見当るところに置いておけば、とっくに返しているはずです。本棚や引き出しの中(そんな所に入れているわけがないのですが)をひっかき回したのですが、徒労に帰しました。そうなると、あとは研究室くらいしか心当りがありません。
ああ、また自業自得で余計な作業を増やしてしまった…。
しかも、あろうことか、こんなときに風邪をひいてしまいました。体がだるくて仕方がありません。
そういえば原田宗典さんは、こんなことを書いています。

ちなみにぼくの場合、風邪をひくと以下のようなプロセスを経て病床へと至る。
(1)なんだか煙草がまずくなる。
(2)腰のあたりがウニュウニュしてくる。
(3)鼻の穴の中がズビズバしてくる。
(4)煙草を吸う気がまったくなくなる。
(5)思考力低下、パパパヤー状態に突入。
(6)熱が上がり体の節々が痛みはじめる。
(7)もうだめでごんす状態に陥る。
(8)責任放棄、ひたすら寝る。
原田宗典『東京トホホ本舗』(新潮文庫,1994),p.146

私は煙草をのまないので、(1)とか(4)とかを経験したことはありませんが、(2)(3)(5)(6)あたりになるとよく分ります。原田氏は、これらの症状が順番に現れるというわけではなくて、(1)(2)(3)が一挙に襲いかかってきたり、かかったかなとおもうとすぐに(5)の症状が現れたりすることの方がむしろ多い、と書いています。
私の、いまの状態は(2)(3)です。ひどくならないうちに寝よう。