ブックオフで八冊

晴れ。
授業は休講のためありませんが、借りたいものがあるので大学へ。
朝はやく家を出る。なんとなく、ブックオフに寄りたい気分だったからです。
電車のなかで、村松友視ヤスケンの海』(幻冬舎文庫)読了。友人だからこそ書ける評伝。
ブックオフには、『岩波講座 日本語』(一冊千五十円。何冊か缺けていた)や『大菩薩峠』(筑摩書房,一冊三百円)もありましたが「スルー」して百*1均棚へ。ブックオフでは、三百円が高額にみえます(笑)。
そこで以下の八冊を拾いました。
扇谷正造『わが青春の日々』(旺文社新書,1967)
・清水民子『幼児のことばと文字』(さ・さ・ら新書,1982・12刷)
文藝春秋編『巻頭随筆Ⅱ』(文春文庫,1992・6刷)
文藝春秋編『とっておきのいい話 ニッポン・ジョーク集』(文春文庫,1995・10刷)
矢野誠一志ん生のいる風景』(文春文庫,1987)
高橋義孝『へんくつの発想』(新潮文庫,1982・2刷)
田中小実昌『ぼくのシネマ・グラフィティ』(新潮文庫,1986)
現代言語セミナー編『何がなんでも説得辞典』(角川文庫,1990)
扇谷正造の本は、『古本的』の「古き良きジャーナリズムの匂い―『あまカラ』―」(p.44-47)を読んでいなければ、たぶん目にとまらなかったでしょう。初版かつ美本というのが嬉しい。『巻頭随筆Ⅱ』は、退屈男さんのひそみにならって読んでみようと購入(Ⅱしか見当らなかったのが残念)。『とっておきのいい話』は、ひとつひとつは短いけれど、魅力的な面々がズラリ。これはお買い得です! 『ぼくのシネマ・グラフィティ』は欲しかった本。たった百五円で入手できたのが嬉しい。
そういえばブックオフで、中年の女性が、「岩波新書はどこにありますか」と店員に訊ねていました。すると店員、「ああ、あの細ながーいヤツですね。それでしたら奥のほうに…」。
大学に着いたのは午前中。しかし、図書館でショッキングな出来事がありました。打ちのめされて、しばらく立ち上がれないほどの衝撃をうけました。私もいよいよ、「転回」すべき地点にやって来たのかもしれません。ここを先途と気を引き締めなければ。
その衝撃の影響もあって、ついに読書会から「脱落」することに。一度にいろいろのことを器用にこなせないたちなのだから、と自分に言い聞かせれば諦めもつきます。
今日のことはしっかりと、心に刻みつけておかなければなりません。

*1:というか、百五円。