午後、近所に落雷。しばし停電。
レポート作成など。合間に本を整理したり、読書したり。
荒俣宏原案 水木しげる画『水木版 妖怪大戦争』(角川書店)を二十分くらいで読了。「くだん」の予言に始まるというのは、原作と同じかどうか分らないけれど、麒麟送子に選ばれた弱虫のタダシが、スネコスリ、猩猩、川姫らとともに、加藤と花子(荒俣宏の原作では「鳥刺し妖女アギ」)に立ち向かっていくという設定は同じです。
作中で水木ちげる『妖怪大全』という本が登場するのはおかしかったし、水木先生本人や宮部みゆき、京極夏彦、荒俣宏、村上健司をモデルにしたと思しき人々が登場することや、水木ロードが舞台になっているのも楽しかった。
そういえば、ユリイカの九月号の特集は「水木しげる」。これは買わないと。
夜、山田洋次『男はつらいよ』(1969,松竹)の後半四十五分だけ観る*1。この第一作は、今年に入ってから初めて観たのですが(ここを参照)、写真撮影のシーンで寅次郎が「はい、バター」(「はいチーズ」の積り)と言って周囲を笑わせるシーンがあったこと*2を忘れていました。そのシーンを、今日になってようやく確認。
いやあ、それにしても寅次郎が躍動している。凄い。
まだ全部は観ていないのですが(たぶん七、八本くらい観ていない)、私が特に好きな「男はつらいよ」は、『望郷篇』(1970)、『葛飾立志篇』(1975)、『寅次郎夕焼け小焼け』(1976)、『口笛を吹く寅次郎』(1983)*3。そのうちでも、『夕焼け小焼け』は大傑作なのではないかと思う。そしてここに、第一作の『男はつらいよ』も加えることができそうです。
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し、しまったあ!
よみうりテレビで中平康『危(やば)いことなら銭になる』(1962,日活)が放送されることをすっかり忘れていた! さっきまで録画しようと思っていたのに。途中から観ても、ワケが分らない。もう寝よう。