古本まつり

下鴨納涼古本まつりへ行ってきました。
今回が初めてだという四人と行きました。そのうちの一人(仮にMさんとしておきます)は、古本屋やブックオフに全く行ったことがなく、古本をさわることが出来ない人だったので*1、ちょっと心配でした。
時間の都合もあって、文庫本をあまり見られず*2、全く立寄らなかった店もあるのだけれど、他の人たちもそこそこ満足していたようなので、とりあえずひと安心。Mさんも、本は三冊しかさわれなかったけど楽しかったです、と言っていたので、まあ良かった。ただそのMさんに、古本まつりではなく、下鴨神社じたいをじっくり見て回りたかった、と言われたのがちょっとこたえたのでした。
まず、百均コーナーをひととおり見て、海月文庫へ。
高山文彦『鬼降る森』(幻戯書房
を買う。三百円。以前から欲しかったのですが、出久根達郎『あらいざらい本の話』(河出書房新社)で取上げられていたのを見て、ますます欲しくなった本。
ヨドニカ文庫、高山文庫、竹岡書店、東方書店などをいそいでひやかして、三密堂書店へ。
吉川幸次郎『宋詩概説』(岩波書店
・宮城道雄『軒の雨』(養徳社養徳叢書)
・末松厳太郎 川島武宜編『嘘の効用(上)』(冨山房百科文庫
を買う。三冊で五百円。このうち、最も欲しかったのは『宋詩概説』。
つづいて、天山書店の三冊五百円コーナーで、
野坂昭如野坂昭如エッセイ集1 日本土人の思想』(中央公論社
野坂昭如野坂昭如エッセイ集2 卑怯者の思想』(中央公論社
野坂昭如野坂昭如エッセイ集3 風狂の思想』(中央公論社
野坂昭如野坂昭如エッセイ集4 漂泊の思想』(中央公論社
野坂昭如野坂昭如エッセイ集5 修羅の思想』(中央公論社
嵐山光三郎『男』(駸々堂出版
の計六冊を購う。全部で千円。野坂昭如のエッセイ集、6や7は見当らなかった。
大書堂をのぞいていたときに、雨がぱらぱらと降りはじめる。しかしすぐに止む。
最後は、四人と赤尾照文堂の前で落ち合う。赤尾照文堂では、
・秦公輯『碑別字新編』(文物出版社)
を拾う。五百円。
当初、五千円くらい使う予定だったのだけれど、二千三百円しか使いませんでした。あれも買っておけば良かった、というものが幾つかあるのですが、また出合えることを期待しよう。とりあえず今日は以上。

*1:無理に誘ったのではなく、自ら行きたいと志願した。

*2:彷書月刊』のバックナンバーが沢山あったが、これも見られなかった。