三冊の本

本とホームズのブロンズ像

妹の洋行帰り。土産に本を三冊も買ってきてくれた。フランスで一冊(『1001 FILMS』)、イギリスで一冊(『SHERLOCK HOLMES』)、香港で一冊(『中共建國以來 十大戰爭内幕』)。
古本でいい、と言っていたのだけれど、せっかくだからと新本を買ってきてくれた。
フランスの“GIBERT JEUNE”は、「サン・ミッシェル通り」附近に八軒も店舗を構える本屋だそうで、ここで購ったのが『1001 FILMS』(omnibus)だという。これは、 Steven Jay Schneider が監修した本の仏訳版である。邦訳版はネコパブリッシングから刊行されていて、原著の副題 “YOU MUST SEE BEFORE YOU DIE(死ぬまでに観たい*1)” が附いたままなのだが、仏訳版はこれが省いてある。また、邦訳版の背はボリス・カーロフだが、仏訳版は『アメリ』のワンシーン。デザインは、後者のほうがすっきりとしていて良い。画像の、左から二冊めの本がそれである。
それから『SHERLOCK HOLMES』は、“THE PENGUIN COMPLETE”シリーズの一冊。ホームズ全作品を収めたペーパーバックは他に持っているが*2、これは大阪の旭屋書店で購ったもの。PENGUIN COMPLETE 版は、 Harrods 内にあった Waterstones*3で見つけてきたものだという。
鄭義『中共建國以來 十大戰爭内幕』*4(香港文化藝術出版社)は、香港国際空港内の WH Smith で買ったものらしい。「裏話」「マユツバ話」満載の本で面白そう。フランス語は読めないが、中国語は読めないことはないので、まずはこの本から読んでみたいと思う。

*1:「〜したい」「〜しておきたい」が勧誘の意をもつ表現になった、と書いていたのは誰だっけ。

*2:Wordsworth Editions 刊。初版の挿絵が附いている。

*3:Waterstones は、ロンドンで最も多くの支店を構える書店なのだとか。

*4:なぜか、表紙の書名は『中共建國以來 十大戰爭真相』となっている。