即売会

みやこめっせの「春の古書大即売会」、最終日に、なんとか行くことが出来た。大槻文彦編『大言海』(冨山房)をついに購入。函欠だが、索引冊も合わせて全五冊(全て初版)、美本で3000円。たしか下鴨で、一冊百円のを見かけた記憶があるが、状態も悪く、バラ売りで二冊しかなかった。五反田には、五冊揃1000円で出ていたことがあったらしいが、3000円でも、十分安いのではないかと思う。
◆ほかに買ったものは、服部四郎『音韻論と正書法』(研究社)*1500円、柳亭春楽『新旧名狂言こわいろ集』(大盛社)400円、戸板康二女形』(駸々堂ニコンカラー双書)350円、阿部眞之助『恐妻一代男』(文藝春秋新社)300円、木津川計『上方の笑い―漫才と落語』(講談社現代新書)250円、友田宜剛『詔勅の謹解と日本精神増補』100円*2など。値段を見ただけで買わなかった(買えなかった)ものは、藤堂明保『漢字語源辞典』(学燈社)4500円、佐藤仁之助『漢字音韻提要』(明善社)1800円、小島信夫『別れる理由』(講談社)三冊揃15000円など。石川三四郎*3の評伝、北沢文武『石川三四郎の生涯と思想』上下および完結編(鳩の森書房)が三冊2500円(上下巻1500円、完結編1000円)、田村栄『松本清張―その人生と文学』正続(清山社)が2000円で出ていた。

*1:この新版が大修館書店から出ていたが、それも絶版の様だ。

*2:本編ではなく、あくまで増補部位のみ。「大東亞戰爭宣戰の大詔」(大意、語釋など)のほか、「日は昇る大東亞」(土井晩翠)、「天兵」(北原白秋)、「徳富蘇峰近作」等を収める。

*3:荻原魚雷さんの『古本暮らし』(晶文社)所収「枯れ草」にも出て来るので、ちょっと気になっていた。