『紙つぶて』など

発表会後、飲み会とカラオケ。ちかれたびー。
私のブログを、意外な先生がお読みになって下さっていることを知り、やや驚く。
帰宅すると、プロコフィエフのプレゼントCDが届いていた。交響曲第一番「古典」が入っている。
ところで、あちこちのブログで読んだことだが、谷沢永一『紙つぶて』が文藝春秋から出るのだとか。「詳細な自注」がついて五千円*1、というのは高いのか高くないのかよく分らない。まあ注の内容にもよるだろう。
特に、我々のような文系大学院生にとっては必読の書であると信ずる。たとえば、「大学院という遊び場」(文春文庫版,p.190)というコラムが、もう「三十年」も前に書かれていることを胆に銘じなければなるまい。
私は、文春文庫版『紙つぶて(全)』で読んだ。つまり、総項目の455篇が収められている「完全版」で、これには向井敏氏の解説が附いている。一読三嘆、ただただ圧倒され、各篇に漲る緊張感にしびれるばかりであった。我が身に、「批評精神」と呼ぶべきものが少しでも備わっていたのならば、もっと影響を受けていたことであろう、と思うと残念でならない。
『紙つぶて』については、他にも書きたいことが多々あるが、今日はさすがに疲れたのでもう寝ます。

*1:三千九百円?